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第170話 魔界の現状 ページ24

私じゃない…私じゃないんだよ…!!
周りは移ろいで行く
時はすこし過ぎた後の風景へとなる

目の前は黒くでかい門が見える
そこへと入ろうとする羽の黒いミルカーナ
その雰囲気はさっきのようではなく
落ち着いているように見える

門をくぐるとその先には剣や槍を構えている
異形の形の者たちが大勢いた
みんなミルカーナに敵意を抱いている
灰になった悪魔と似たようなやつが多くて
ここが魔界だと分かった



「ここに何しに来た!」
「まっ魔王様がいないんじゃ…!」


?「落ち着けよ お前ら
そいつは俺たちの味方さ」


ミルカーナ「…! ルシファー?」


「ルシファーさん!
この人味方って本当ですか!?」


ミル「ルシファー…あなたも…」


ルシ「まさか君がこちらに来るとは思ってなかった…
歓迎するよ ミルカーナ」


「えっ!? ミルカーナさん!?」
「あれだよな…魔王様の…」


ミル「みんなにお願いがあってきたの…」


ルシ「…」


ミル「…ハデスの敵を…!」



きっと堕天したことでハデスの復讐心が芽生えて
天界を落とそうと計画した
私にはもう彼女への言葉も聞こえないだろうし
姿も見えないだろう
さっき前で声をかけて振ってみたけれど
こちらに見向きもせずに行ってしまった


その魔界でミルカーナはこの魔界の本当の姿を見ることになった



ミルカーナ「…なんで…」


ルシ「これがこの魔界の本当の姿だよ
若い悪魔たちはお金を得るために働いて
裕福な暮らしなんてとてもじゃできない…
ハデスが死んでからはもっとひどくなった」


「魔王様はこの魔界を変えようと
皆が平等になるように頑張ってたのですが…」


ミル「ハデス…」




この魔界を今度は私が変えて見せるわ…ハデス…



この時、ミルカーナは考えていた
ハデスの敵などを取って何が変わるのか…
もうすでに残るものは何もないと分かっていた
そんな自分が嫌で嫌で仕方がなかった



ルシ「じゃあ 俺はミルカーナを支えようか…!」


ミル「…(ねぇハデス…私はやっぱり間違ってるよね…
こちらに来るなと言っていたのはこの現状だったからでしょ?
人を幸せにするどころか神様までも不幸にしようとしてる…)」





誰か私を止めて…。

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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年10月14日 1時

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