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第169話 こんなの ページ23

私は気づいたら床で寝ていた
朦朧としていて周りが分からない



?「起きた?
突然、何かにぶつかったと思ったから
もしかしたらと…
まだいたのね あなた」



あ「…ミルカーナ?
ありがとう…」



ミルカーナ「…見て…いたんでしょ?
ハデスと一緒に入れられたとき
少し声が聞こえたからさ…」



あ「…」



ミル「私であるあなたがここにいるのは
きっと意味があるのね
人間の私か…これからどうなるんだろ…
私は罪をおかした…ハデスもこの世にいない…」



あ「…死んじゃだめだよ?」



ミル「死にはしないわ
すべての責任は負うつもりよ
人のために…ハデスのために作った珠は
悪いことに使わせはしない…」



あ「私は…あなたの未来の姿だけど
言えることはちゃんとあるよ」



ミル「いいわよ 別に言わなくたって
この珠に名前を付けたの
その穂が愛着沸かない?」




うれしそうに話しているが傷がいえないのか
上手く笑顔が作れていない




あ「(まぁ自分だし 指摘せずに続けようか…)
で、その名前は?」



ミル「…極彩の珠とか どうよ?」



あ「万物の力だから彩ってこと?」



ミル「そそ これがあなたの本来いる世界で
役に立ってればいいけどね?」



あ「…役に立ってるよ」



ミル「…それはよかったよ!
うれしいね まぁ私は頑張れば未来知れるけどさ
力使わずにそのことが知れてうれしいよ」



あ「…っ! それ…そうだよ
時間だよ 時を戻せば!」



ミル「だめだよ 時は戻せても運命を変えても
人の死は変えれない
言ってたじゃん 生と死は使わないって
この死も運命だったと信じるしかない…そうだ
信じるしかないんだよ…受け入れるしか…!」




悔しそうに拳を震わすミルカーナ
私はただそれを見ているしかなかった




ミル「…もう限界だ…」




その言葉を発した後
何かが周りを囲んだ気がした
異変に気付いてミルカーナを見ると
神様が生やす羽は黒くなっていた


そうか…これが堕天…





あ「ミルカーナ だめだよ!
堕天しちゃ!」


ミル「…ふっ…」




黒いものがバッと消えた時には時はすでに遅くて
真黒な羽をもつミルカーナの姿があった
不気味に笑ったあと私のほうへとくるりと向いた




ミル「…どうも こんにちは 人間」



あ「…ミル…カーナ…?」



ミル「…アハハ 人間人間!!
ねぇねぇ!! どうしたの?」



あ「…違う…こんなの…」



ミル「アハハハハ!!」



あ「こんなの私じゃない!!」

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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年10月14日 1時

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