検索窓
今日:2 hit、昨日:33 hit、合計:5,777 hit

第166話 天界は喜んだ ページ20

アマ「あら、ゼウス
わざわざここに赴くなんてね…」



ゼウス「お前か、万物の神ミルカーナは…
街で嫌われているそうだな…
確かに異質な力だ…」



ハデス「ゼウス! ミルカーナには手を出すな!」



ゼウス「別になにもしない…
お前たちがいることが分かったのは兵の情報じゃない
上からの命令だった…
俺たちはただお前たちをここに連れて来ただけだ
友を見捨てたり、捕まえようなんて
正直こんなことをしたくはなかったんだ」



ハデス「あっああ…いきなり悪い…
しかし、天界のお偉いさんたちは何を考えてる…!」



ゼウス「あれほど、注意をしたのにお前は…」



ハデス「恋に盲目というだろ…
ゼウス お前だってそうだっただろうが
俺は違う…」



ゼウス「ああ…俺みたいに臆病者じゃない…
弱気なお前のほうがよほど勇気がある…」



アマ「ゼウス…
ミルカーナ あなたへの罪はきっと重いものだわ…」



ミル「首を落とすくらいかな…?」



ゼウス「それをやられるのはお前ではなく…
友よ きっとお前のほうかもな…」



ミル「どうして!? 私が珠を作ったせいで…」



アマ「ミルカーナ ハデスはこれでも、魔界の魔王…
悪いとされる魔界のしかも、魔王となると
きっと、民衆の前で首を…」



ミル「そんな…!」




その悪い予感は的中した
天界のお偉いさんが民衆の前での処刑を決定した
ハデスの処刑が今始まる…
大切な人が目の前で死ぬということに
ミルカーナはひどく悲しんで俯いていた




「ここに膝を付け」
「暴れることがあれば即殺すぞ」



ハデス「…ミルカーナ…」


あ「はっ…ハデス…」





“よみがえる記憶と…”






ミル「ハデス…! だっ…だめ!!
やめて!!」






“シンクロする神の自分と今の私の思い”






ゼウス「…(さらばだ…友 ハデス…)」



アマ「…っ…(こんなことって…!)」



ハデス「愛していたよ ミルカーナ」





あ&ミル「やめてー!!!」





その時、首が落ちる音がした…。





あ「あ…あぁ…あ…」




目の前の光景は嘘なんかじゃない…
落ちる首と頭がないハデスの体…


そして、響く声と歓喜の声
その声に吐き気を覚える
ミルカーナの目は絶望そのもので
アマテラスはミルカーナの背中を優しくなでる






天界は、魔王の死を喜んだ

第167話 4つの大地のはじまり→←第165話 アマテラス


ラッキーアイテム

フロリト産のほうき


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年10月14日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。