第164話 禁忌をおかした ページ18
ミルカーナ「さてと…少し力を見る?」
そう言って空中に様々な属性を浮かべた
火に水…土に風…
そして、見たこともないものも
ミル「あれ? もしかして、雷を見たことない?」
あ「えっ…? うん
(四つの代表的な属性の他にも
雷なんてあったんだ…)」
ミル「あとは、反射の力に
矛と盾…生と死…」
あ「!」
ミル「軽々使うものじゃないよ
その気になれば嫌ってる神は消せるけど
力はすごく使うことになる…」
ミルカーナの表情は読めないものだ
笑ってるように見えるが
その目には光がないようにも見える
ミル「…君は人であり、私である
違う…?」
あ「なんでわかるの?」
ミル「万物の力を舐めないでよ?
でも、わからないことだらけ
どうしてここに来れたのか
目的も読めないし…」
あ「……自分のことなら分かるでしょ?」
目の前が暗くなり、場所が変わる
天界は暗くなり、夜ということが分かる
まぁ月が出ていたからだけどね
あ「この家…ミルカーナの家だ…」
家が目の前にあり、ドアを開けると
誰もいなかった
あ「おかしいな…
どこに…っ!」
奥に行くと二人の影かあった
もう1人はミルカーナだが
もう1人は見覚えのない男の姿があった
ミル「ねぇ…ハデス…
もうやめようよ…会うのは」
あ「(ハデスって確か呉羽が言ってたけど
魔界の魔王じゃ…)」
ハデス「天界と魔界…神と魔王…
結ばれることすら許されない…」
ミル「ハデス
私ね そっちに落ちそう…」
ハデス「嫌われているのはわかる
でも、君のためだ…頑張れ…」
ミル「もう無理よ…
これを…」
ミルカーナが取り出したのは
綺麗な珠だった
ハデス「まさか…物に力を込めたのか…!」
ミル「あなたと人間たちのため…
お願い ハデス
私もうここにいるのは無理…」
ハデス「今、魔界は…
また今度…いや、明日、君を迎えに行く!」
ミル「ハデス…」
“ああ…そうか…私は…”
「見つけたぞ!」
ミル「!」
ハデス「っ…くそっ! どけ ゼウス!」
“私も彼も捕まって”
ミル「ハデス!」
ハデス「ミルカーナ!」
“伸ばした手は届かずに”
アマテラス「ミルカーナ あなたはこの珠を作り
そして、魔界の王ハデスと接触していた
よって、あなたを赤子とし
人間界に落とします!」
“私は禁忌をおかした”
ラッキーアイテム
フロリト産のほうき
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