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第157話 竜巻のBブロック ページ11

呉羽「…」



琥珀「そして…少女は…いや、私はトッピのアイドルになった
本当はトッピの生まれじゃなくて
マトリアの港町に生まれたの」



呉羽「マトリアの生まれだったんですね」



琥珀「そういっても、小さい時のことだから
どこにいたのかもわからないんだ
まぁマトリアに行くから場所がようやくわかるけど」



呉羽「…っ! 琥珀 会場に竜巻が!」



琥珀「エレメント使ってるの!?」



呉羽「それはないですよ
風のエレメントは私が持ってます
だとすれば…ルビー?」



琥珀「とにかくもっと近くに行こうよ!」



呉羽「はい!」







時雨「くそっ…ルビーのやつ…見えないように会場の周りに竜巻出しやがったな
これじゃ中が見えねぇ
A! エレメント使っちまえ!」




そういうが、声はこの竜巻の中に聞こえてるかどうかすらわからない




時雨「…盗み聞きしちまったしな」




聞のエレメントをボックスから一応とっておいた
たまたま持っていただけで使うつもりはなかったが
呉羽達のことが気がかりで使っていたら
過去を話し始めたので素直に聞いていた




時雨「(明るい琥珀にそんな暗い過去がな…
でも、それは目の前で戦ってるAも言えるか…)」




こいつも笑顔がなかったなんて言うから
今の姿を見てそうだったとはとても思えないほど
本人は明るくふるまっている
だが、この頃考えてる時が多くなった
前より鋭くなったし、記憶の容量も増えてきた


あいつは何かが変わってきてる…そんな気がしてならない




時雨「んな考えてる暇ないか…
おい! 早く竜巻どうにしかしr…!!」




竜巻が突然消えて
視界が回復した
会場にはただふわふわと浮かぶAと
地面に落ちているルビーの姿があった




時雨「…終わったのか?」




中で一体何があったのかはまだわからないが
Bブロックの優勝は音羽だった
戦いが終わり、戻ってくる人たちの中に
ゆっくりと歩いてきたのはルビーだった




時雨「げっそりすることなかったd
急につかむんじゃねぇよ…なんだ?」



ルビー「…はぁ…はぁ…
あいつはなんだ…」



時雨「はぁ? あいつってAだよな…
何かあったのか あの中で」



ルビー「あいつは人じゃねぇ!!」



時雨「…急に何言いだすと思ったらなんだよ それ
人じゃねぇ…? ふざけたこと言うんじゃねぇよ!!」





俺はルビーがつかんだ手をたたき落とし、殴った
仲間が人じゃないと言われたらキレるに決まってるだろ

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ラッキーアイテム

フロリト産のほうき


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作者名:桜音羽 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年10月14日 1時

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