赤井刑事

犯人 ページ20

赤井Aside

A「苅田凪沙君ですか？」

凪沙「え？」

A「警察です」

凪沙「なんの用で？」

A「お爺様がお亡くなりになられた事知らないんですか？」

凪沙「あぁじいちゃんの事ですか？」

A「仲が悪いんですか？」

凪沙「いえそんな事は」

凪沙「ちょっと…落ち込んでて」

A「そうですよね」

A「お爺様と東間敬浩さんは酒癖が悪かったのですか？」

凪沙「はい…よく近所から苦情も来ていて……」

A「へぇ」

A「東間さんが亡くなったのはご存知で？」

凪沙「え、あぁ」

A「凪沙君は財布を盗まれて居ませんか？」

凪沙「いえ……」

A「なるほど」



山口「そういや刑事さんよ」

A「はい」

山口「凪沙君さその東間と大家さんに金の支払い先延ばしにされててよ」

A「そうなんですか？」

山口「あぁ」

山口「それに苦情もすごいし､結構愚痴言ってたよ」

A「そうなんですか」

山口「おうよ」

高木「赤井さん！」

A「どうした？」

高木「宮水さんと凪沙君が恋人どうしなんですが」

A「なんでそれを？」

高木「(どうも東間さんが宮水さんにお金を借りてたそうですよ、」

A「へぇ……」

高木「結構多額だそうです」

A「恨みを持ってそうな人が多そうだな」

凪沙君は、金を先延ばしに、宮水さんは東間に金を貸していた。なら2人のどちらかが金を求めて強盗を犯していたなら……宮水が東間を殺すのはわかるけど……苅田蒼真を殺す理由は……なら凪沙君が…

A「財産目当てなら……」

A「凪沙君の親御さんは？」

高木「亡くなっています…」

A「なら唯一財産がおくられるのは、凪沙君」

A「なら宮水さんが苅田蒼真との関係性次第で」

宮水「苅田蒼真さんとは町内が一緒なだけで、特に関係はありませんでした。凪沙のお爺様という事だけ知ってましたが、蒼真さんは付き合ってる事を知らないので……」

A「ありがとうございます」

高木「あの、どういうことですか？」

A「凪沙君が金を先延ばしにしてる東間を殺したんだよ？彼女からお金を借りてまで働かずに飲みにくる奴に腹がたつでしょ」

A「それに酒癖が悪いと来たら、ましてやお爺様もよ」

高木「でもそれだけじゃ、」

A「私の予想が正しかったら、強盗犯も苅田凪沙よ」

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