ソウルメイト (ページ6)

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「でも、ラウ…」

はっきり、
ふっかさんおるからご飯行かれへん。

と言えん僕は

卑怯者や。

「ラウールは親御さんが迎えに来たから」

「メンバーなんだから
たまにはいいでしょ？」

「それに…
誰かと一緒じゃないと
康二、食べないでしょ？」

そう言われたら
もう僕は断れん。

しばらく離れてたのにも関わらず

僕のこと分かってる感を出すのは

ズルいと思いながらも
嬉しくて

ニヤけそうになるのを
必死で抑えた。

「…ええよ。
でもあんまお腹空いてないんよ。
やから、軽く食べれる所がええな。」

お酒入ると
いらん事言ってまうかも
しれんから

予防線張ったつもりやったのに、、

「ここ、、
めめん家やん。。」

「最近前菜系を作るのにハマってて、
軽くっていったらそれしか思いつかなかった。」

「メンバーに振る舞うの初だしさ、
康二なら、料理上手だし、
アドバイスしてよ。
今度、番組で紹介しなきゃいけないんだよね。」

仕事を出されたら
断れんやん。

「俺なんかでええんやったら。」

エレベーターに隣り合わせ。

エレベーターの上昇音より
自分の鼓動の方が
大きいんやないかって
思うくらいドキドキしとる。

あ、
めめの匂い。

変わってないんや。

そうや、
めめは変わってない。

変わったんは
僕。

そんな資格ないのに
泣きそうになる。