雪男の紅一点は“呪術師”です！？【XVI】

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・・・・・正直俺としては、犯罪一歩手前のことまでやってなお呪術界に足突っ込むのは結構勇気のいることだった。

でもなんかある日突然五条サンが俺の自宅に来て、意味分かんないくらいの金チラつかせながら迫って来たんだもん。
あんなん誰だって秒で言うこと聞くだろうさ。

・・・・・あと、もう1人この業界に再び来ることになった要因は、





『お疲れ様で〜す。』


「・・・・・あ、竜堂さん。」


『露骨に嫌な顔しないでくれません 笑？』





もはやあの時の冷徹非情な姿なんて見る影もないくらい、明るくなった竜堂さん。


今、こんな風に過ごせているのは竜堂さんのお陰とも言え、、、なくはないから、貸しを作っている状況だった。
だからその貸しを返すってことでも、今の立ち位置に就いたんだけど、。





『なんか良い赤い石ってあります？』


「・・・・・この間ネクタイピン注文したばっかですよね？」


『メンバーの誕生日近いんですよ。』





無茶振りも多いし、いいように使われているとしか思えない。
特に、貸しのせいでアクセサリーのオーダーメイドの料金が半額以下なんだぜ？ギリギリ利益はあるけど、やってることマジで鬼。

でも、、、





「・・・・・分かりましたよ。今度はどんなデザインが良いんですか？」


『バラっすね。』





つい甘くなってしまうのは、この人の持っている魅力のせいだ。

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