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正直、この時の俺は誰かに洗脳されているんじゃないかと思うくらい、危ない感情を抱えていた。
今までの依頼は全て呪霊に関することだった。
正直、人間を相手にすると殺してしまった時の責任やらなにやらがある。そういうのがめちゃくちゃしんどくて受けてなかったんだけど。
今回はすんなりと受け入れた。
今考えると多分竜堂桜に対してのヘイト、、、妬み嫉みが重なり過ぎて冷静でいられていなかったんだろう。
「いいっすよ、やってやりましょう。」
先輩「なんかお前やる気 笑?
そうだなぁ。まぁ俺的には金は結構もらえるんだったら、ほどほどにだな。」
そんなんで、俺らは早速竜堂桜の元へ向かった。
〜〜〜〜〜
「・・・・・あれが竜堂桜?」
先輩「依頼内容と一緒に添付されてた写真とは一致している。念の為画像ググってるけど、間違いなさそうだぞ。
・・・・・ま、あの見た目で間違わない方がムズイだろ。」
事務所の裏の影の方に隠れ対象を待っていると、思いの外早く来た。
しかし彼女の隣には、テレビで見かけたことがあるような気がする男性がいた。
「(あの男、邪魔だな、、、。)」
これでは竜堂桜だけでなく、隣の男まで攻撃しかねない。
どうしようもなく隣の男が邪魔に思えた俺はまず、そいつをどうにかしようとした。殺しまではいかなくとも、気を失う程度に攻撃しようと一歩前に出た。
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ドンッ!!!
ザシャ
1本のナイフが、俺の背後の木に突き刺さった。
そしてそれと同時に俺の左耳に焼けるような熱さと痛みが走った。
びっくりして思わず手をやるとドロッとした感触がし、背後に突き刺さったナイフが自分の耳を掠ったんだということに気付くのに時間はかからなかった。
「(な、なんで、、、)」
気が動転しながらも必死に頭を回転させる。
そしてふと前を見て、その瞬間俺の心は恐怖で一面になった。
一対の翠眼が、物陰に隠れていた俺たちをジッと見つめていたんだ。
一見、優しそうに見えるその目には何も感情がなく、凍てついてしまいそうなほどにただただ冷徹で非情な色を宿していた。
「(・・・・・これは、“警告” か、)」
『隣に居る男を傷付けるなら、先にお前らを殺す』
そんな雰囲気で俺たちだけを捉えていた。
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kanayamamoto112(プロフ) - 作者さんリクエストありがとうございます。凄く面白かったです。続き楽しみです。 (1月4日 20時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
R - うわぁ〜!!!続き楽しみすぎます! (1月4日 19時) (レス) id: d3946a8e90 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - リクエストを聞いていただきありがとうございます。KATーTUN上田さんとのお話とクリスマスのお話面白かったです。更新頑張ってください。 (12月29日 19時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさく @非ログアカ - kanayamamoto112さん» うぅ… 申し訳ございませんが、作者が「うたプリ、って何?ゲーム?ライブとかあるん?」ていう状態なので残念ですがお断りさせていただきます…🙇 もちろん、作者の書けそうなものの場合はお引き受けしますのでこれからもお願いします! (12月29日 15時) (レス) id: bbaadc5f21 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 作者さんリクエストなんですけどヒロインちゃんがリベンジのためにメンバーを巻き込んでスタッフかお客さんに変装してうたプリのLIVEに潜入するが最終的に宮野さんに気づかれたことでリベンジを失敗するが見たいです。 (12月28日 23時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこさく | 作成日時:2023年12月21日 14時