とある呪詛師の備忘録。 ページ37
？ side
これは元呪詛師である俺の、俺が書く、俺のための備忘録である。
あの出来事を繰り返さぬよう、忘れぬように記し、自分を戒めるために作成した物である。
誰が見ても構わないが、この中身はSNSには絶対に上げないでくれ。
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・・・・・あれは8年ほど前の話だっただろうか。
そこそこの偏差値の大学に、そこそこの成績で入学。
顔もそこそこ。
でも、そんな俺にもただ1つだけ自慢があった。
それは、自分には「術式」があるということだ。
高校生の時、原宿で友達を待っているとえらくコワモテな人から声をかけられたことがあった。
元々話を聞く予定はなかったのだが、運がいいのか悪いのか俺はその時急に友達からドタキャンのメールが届いてしまった。
暇になったのならもう仕方がない。変な宗教勧誘でも受けたら速攻で帰ろう、なんて思いながら俺は取り敢えずおっさんの話をファミレスで聞くことにした。
そしておっさんが言うには “自分には術式があり、普通の人よりも呪力が多い” ということらしい。ちょっといい気になってもっと詳しく聞けば、俺のような才能のある人間は世界の人口の1割も居ないんだと。
「(・・・へぇ、俺ってそんな才能あんだ？)」
おっさんは有頂天になっている俺を勧誘してきた。「君には才能がある。」と。
その時の俺は厨二病も拗らせていたもんだから、何となく勿体ぶらせて返事を見送った。このときはこれがカッコいいんだと思ってたんだ。今思うと何て愚かなんだろうな。
まぁ気を取り直して、、、。
俺はこのことを誰かに自慢したくて仕方がなかった。
友達でも良かったが、この素晴らしき事実を「嘘だ」と笑い飛ばされる気がして、敢えて親に言おうと心に誓ったのだ。
結論から言うと、猛反対された。
いつもと同じくらいの時間に帰り、親と一緒に夕飯を食べながらスカウトされたことを話したのだ。
そうしたら母も父も怖い顔をして反対してきたのだ。
よく考えれば分かることだったかもしれない。ウチは「普通が1番。」なんてつまらない家訓を掲げている家なのだ。
そんな家が親が “呪術師” なんて認めるわけがないのは当たり前っちゃ当たり前なのかもしれない。
・・・・・つーことで俺は “呪術師” とやらを諦めた。
いや、完全に諦めたわけではないのだが、今は分が悪い。実家暮らしの高校生なんて反抗期とは言え親に逆らえる奴などそういない。
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kanayamamoto112(プロフ) - 作者さんリクエストありがとうございます。凄く面白かったです。続き楽しみです。 (1月4日 20時) (
レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
R - うわぁ〜！！！続き楽しみすぎます！ (1月4日 19時) (レス) id: d3946a8e90 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - リクエストを聞いていただきありがとうございます。KATーTUN上田さんとのお話とクリスマスのお話面白かったです。更新頑張ってください。 (12月29日 19時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさく @非ログアカ - kanayamamoto112さん» うぅ… 申し訳ございませんが、作者が「うたプリ、って何？ゲーム？ライブとかあるん？」ていう状態なので残念ですがお断りさせていただきます…🙇 もちろん、作者の書けそうなものの場合はお引き受けしますのでこれからもお願いします！ (12月29日 15時) (レス) id: bbaadc5f21 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - 作者さんリクエストなんですけどヒロインちゃんがリベンジのためにメンバーを巻き込んでスタッフかお客さんに変装してうたプリのLIVEに潜入するが最終的に宮野さんに気づかれたことでリベンジを失敗するが見たいです。 (12月28日 23時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこさく | 作成日時：2023年12月21日 14時
