雪男の紅一点は“呪術師”です！？【XVI】

「強い精神」 ページ30

目黒 side



桜ねー、直近で空いてる日教えて。

目黒一番早いのは2月10日

桜おっけ。じゃあその日夜ご飯どっか行こ
お店は任せて。

目黒分かった 笑。楽しみにしておく。





なんてやり取りが数日前。
やり甲斐はあるものの何かと疲れはするこの仕事も、今日という今日を楽しみに頑張った。

・・・・・でも、頑張り過ぎて康二から逆に心配されちゃってたっけ 笑。





『お疲れ〜。』


「桜ちゃんもお疲れ。
今日も仕事だったんでしょ？ありがとうね。」


『ん〜ん、平気よ 笑。』





指定された場所で、“ある程度ピシッとしてた方がいい” という桜ちゃんの助言どおりピシッとした格好で待っていると、相変わらずかわいい桜ちゃんが駆け寄ってきた。

・・・・・なんか、デートっぽいな。
油断すると頬がゆるんでキモい顔になりそう。


だけど、





『それじゃ、行こっか。』





俺を振り返って、そう笑顔で告げる桜ちゃんがあまりにもイケメンで、スマートで、。
・・・・・もしかして、今日のデートって俺が彼女ポジ？





「はぁ〜〜〜、もう、、、桜ちゃん、」


『ん 笑？』


「好き。」


『はいはい。私もめめのこと好きよー 笑。』





俺の気持ち、知ってるくせに。

・・・・・でも、その笑顔を見るだけでつい許しちゃう自分も、だいぶこの人に惚れ込んでんなぁ 笑。




〜〜〜〜〜


着いたお店は、、、まぁ、なんていうか、凄かった。

“凄い” としか言いようがないくらい凄かった。
めちゃくちゃかしこまった感じじゃないんだけど、出てきたパスタはめっちゃおしゃれだし、お皿とか盛り付けとか丁寧だしキレイだし、飲み物注いでくれる時とかが豪華でホントすごいし。
なにより俺的に刺さったのは個室があること。


今は2人部屋を使わせてもらってるみたいだけど、最大10人〜13人くらいはいけるらしい。





「メンバーで来れるじゃん。」


『そぅ。ホントいいお店だよね。
ここ、タッキーが大好きでさ。よく連れてってもらってたんだけど、そしたらいつの間にか私もそこそこの頻度で来るようになってたんだよね。
食事もスイーツも美味しいし。』





なるほど、、、。
滝沢くんと一緒に来てたんだ？どうりで慣れてるなぁ、って思ってたんだよね。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す