星が散った夜。 (ページ8)

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ポラリスページ8

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星「ささ！ブランコでもこぎながらゆっくり話そ！」

別に来たかったわけじゃないんだけどなぁ、。だって帰っても寝るだけだし、嫌なことはもうない。
星も見足りないけど、部屋からでもある程度は見えるし。

なのに半ば強制で連れてこられた。

なんなのこの人。

星「え、僕警戒されてる？」

悲しいなぁ。なんて言ってるけど、私の感じゃ嘘ついてる。
いじめの関係で、そういうこともある程度はわかるようになってる私。・・・・・私、人間だよね？

『、嘘だけで終わるなら、帰ります。』

星「嘘？、僕嘘なんて言ってないけどなぁ」

『さっきの“悲しい”も、嘘。
あなた、思ってもないことをさも本当のように言うことが得意なんだね。』

そう言えば、満月くんは分かりやすく苦虫を噛み潰したような顔になった。

『(私のことをいじめるなら、さっさといじめればいいのに。)』

こうやってなぜか近づいてくるやつが1番嫌い。
対処がめんどくさいし、、、どうしても心のどこかで期待しちゃうから。

“期待した分だけ損をするのなら、そもそも期待しなければいいだけ”

この精神でやってるはずなのに、何度も、何回も痛い目にあうんだ。

『別に、私をいじめたければ好きにいじめてください。
そうやって今みたいにはぐらかしてお近づきになろうとするの、1番嫌いですので。』

何も言ってこない満月くんを背に向けて、私は戻った。

いや、
戻ろうとした(・・・・・・)。

星「やっぱり。」

声を聞いて、思わず振り返ると、満月くんは無表情でこう言ったんだ。

星「君、世界の全てを信用してないでしょ」

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ポラリス → こぐま座の2等星。現在の北極星でもある。