星が散った夜。 (ページ26)

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シリウスページ26

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男は、今度は星に向かって何か話し始めた。

呪詛師「・・・・・俺はなぁ、満月家に恨みがあるんだよな。んで、根絶やしにしたいんだわ笑。
おい坊主、満月家の長男の訃報は聞いたか」

星「・・・聞いた。それがなんだよ。」

呪詛師「お前と違って優秀な長男だって聞いていたが、あれはダメだな。驕りが過ぎるぜ。」

星「だから！お前と兄様は何の関係があるんだ！」

呪詛師「へぇ、本当に物分りの悪いやつなんだな。
まぁ要は、お前の兄貴を殺したのは俺だってハナシ」

星「・・・・・は？」

星の、、、お兄さんを、殺した？この人が？

星「嘘だ、」

呪詛師「それがなぁ、本当なんだよ。
まぁ俺が殺したんじゃなくて、正しくは俺の呪霊が(・・・・・)なんだけどな」

男は上着のポケットから瓶を取り出し、、、その瓶を落として割った。
するとなにやら黒いモヤモヤが出てきて、モヤモヤは1つの呪霊へとなった。

呪詛師「俺はな、残念ながら戦うのに不向きなんだ。

術式も“呪具を作る”っていうやつなんだが、呪力は食うし、上手く作れないしでもう散々。
だから俺は他力本願。自分で呪霊を捕まえて、呪具の瓶に閉じ込めて、戦わせる。
それが俺のスタイルだ。

・・・・・さて、お前らはどのくらい持つかな？」

男はニヤリと笑い、私たちに背を向けた。

呪詛師「まぁ、せいぜい足掻くがいいさ。満月家を滅せれば俺は満足なんだよ。
“闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え”。」

星「ｯ！？帳ｯ！」

『星ｯ！しかもこれ、出られない！』

閉じ込められてようやく、呪詛師の“どのくらい持つかな？”の意味を悟った。

私たちは、戦うんだ。戦わなきゃいけないんだ。
目の前にいる、圧倒的な強者(呪霊)に、。

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シリウス → おおいぬ座の1等星。太陽を除いて、地球上から見える最も明るい星でもある。