ヨコハマにやって来たのはヨコハマの異能力者

職質 ページ4

「まぁ、お掛けになって下さい」
会った時と同じ様に笑顔でそう言うその人は入間銃兎さんというらしい。まぁ、あれだけ目の前に警察手帳を突き出されたら嫌でも覚えてしまう。

一件人柄は良さげだが月下獸の効果で強化した聴覚でお巡りさんと入間さんのやり取りを僕は確かに聞いた。

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「っ入間さん！？如何してこんな所に……いえ、ご苦労様です！」

「まぁそんな無駄な言葉は良いので少し席を開けて下さりますか？」

「は、はい…今日はどういった…「先程も申し上げた通り無駄な言葉は要らないと言ったのですよ、それともアレですか？貴方は警察であるにも関わらず上司の業務執行妨害をすると？成程成程」ごめんなさい！今すぐ出ます！」

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その恐ろしい権力の暴力を駆使されたが為に空けられた部屋でそんな僕が来てから微笑まれても正直僕は笑えない。
こんな人にこれから何をされるのかと思うと足さえ竦む。
「ではまず、貴方は彼処で何をなさっていたのですか？」

下手に答えてはいけないと1つ深呼吸をしてからあまり見たくない入間さんの目を見て…

｢実は……｣



成り行きを全て話した

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｢自分のいたヨコハマと違うヨコハマ……まぁそれは確かにパニック状態に陥っても可笑しくありませんね｣

苦笑して眼鏡をクイと上げた入間さん、どうやら分かってくれた様だ……

｢でしょう！？唯僕は元の世界に｢ですが｣はい？｣

｢そのヨコハマは何処にあるんです？大体それを証明する術を


貴方は用いておいでですか？｣

｢っ｣

愉しむかの様に歪められた目元。矢張りこの人は僕を返す気が無いようだ。こんな(色々と)黒い人が警察って……この世界の治安はどうなっているのかと単純に気になった

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