ヨコハマにやって来たのはヨコハマの異能力者

探索 ページ2

結局混乱に陥った僕は気付けば探偵社に戻る事を忘れ街を走り回っては僕の記憶の中で印象に残った場所を確認しに行った。


2、3度程だっただろうか。以前うずまきが定休日だった際に1度訪れた喫茶店……無くなっている

鏡花ちゃんと見に行った赤レンガ倉庫…
これは、ある。観光客が多いが。


球場もある……

それに街並みを走る途中途中で思った、矢張り服装は僕達が来ている物とは一風違い国境さえ超えてしまったのかと思った。

色とりどりの服、赤や青等髪の色が凄い人もいる、(僕は地毛だ)、これまた色鮮やかな食べ物、大体の人が手に持っているは薄い端末。あれを耳に当てて喋っている様は電話の様であれは携帯電話なのかとも思える。あんなに薄い画面だけの端末が……？どうせ考えたって分からない、こんな錯乱した頭で何を考えたって纏まりやしない。

「キャッ…！男が何なんの用です…「っ此処は何処ですか！？此処はなんですか！？」

そして僕は思わずくれぇぷを手に写真を撮る女性の肩を持って質問をした。
短い悲鳴を上げて肩を揺らす女性、とにかく現状が知りたかったのだ。

だが男が、という差別的な用語が相手の女性の口から零れたのを聞くと声を荒らげずにはいられなかった、単純に失礼だと思ったからだ。

「ヨコハマに決まって…ﾊｯ！警察呼びますよ？」

だが彼女は此処をヨコハマと、僕達の今まで、先程までいた街だと答え先程の端末に触れ写真機(カメラ)から数字が並んだ画面に切り替えた。
流石に警察は拙い、手を離し改めて自分の行動も失礼だと謝ろうと思い、、、





だがそれも遅かった様で今度は僕の肩に手が置かれ思わず振り返った


「すみません、先程通り掛かったのですが貴方が其処の女性に手を出しているのを見てしまいまして……あ、私こういう者です。少し署まで同行願えますか？」

見上げる程の身長ににこやかな笑顔、その声の主は眼鏡をくいっと上げ金色の旭光紋が光る警察手帳を僕の目に映した。

あぁ太宰さんごめんなさい……僕は警察のお世話になってしまいそうです…

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