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「ふふ、さて心の優しい主役の僕は君にもう一つ良い情報をあげよう！」
「……まだ何かあんの？この解毒剤、リーアに使って終わりでいいんだけど」
「おっと、うぅ…うんうん、素晴らしいよ！君の自己犠牲の美しさをこの目で見る事が出来てあぁ、本当に良かった！！」
気色悪い泣き真似声で「うんうん…流石僕の愛玩物だよ！」と言っている変態野郎を今すぐ殺してしまいたい欲求に耐えようと、俺は深呼吸をした。
「でも今から言う事を聞いて、更に君には葛藤して欲しいからね。僕はその姿が見たい」
「クソ野郎だな」
そう言うと、ニコリとトーガが笑う気配がした。
同時に、酷く嫌な予感がした。
「──全てが決め手となったあのW国の感謝祭の日、グルッペン･フューラーのグラスに盛った毒はリーアと同じ物だよ」
「っ！チッ…」
混乱よりも苛立ちが勝り、俺はショッピ君の言葉を思い出す。彼はグルッペンの昏睡状態が続いたと言っていた。今思えば、見事に
「ただ彼も流石現役軍人だと言える程身体が丈夫でね？中々発症した様子が見られない。まぁ、時間の問題だと思うけど。
ほら、彼も彫刻のような美しい顔立ちをしているだろ？しかも美味しいのは彼だけじゃない。その下に着く幹部全員殺すには惜しい容姿だ。そうは思わないかい？A」
俺の目には包帯が巻かれていて基本相手の表情が分からない。だがこの男と話すと確実に此奴が今表情にしているだろう顔が酷く容易に浮かび上がってくる。理由は単純、此奴の声音は正直者だからだ。喜び、悲しみ──全ての感情が声に現れている。だからこそ、目が見えない状況下の俺にとってこれ以上の罰ゲームは無い。
「ただね、僕としても愛でているAが処刑される身だと言うのに、何もしてあげられないのは心苦しい。
そこでだ！処刑される君の願いを僕が一つだけ叶えてあげようと思ってね！どうだい？嬉しいかい！？」
「…ハッ、…この解毒剤を誰に使うかって選択肢を俺に委ねるって事だろ？お前が言いたいのは。相変わらずの屑変態野郎だな」
「ふふ、読み込みが早くて助かるよ。
──期限は明日の僕の戴冠式。まぁ、君にとっては公開処刑日かな？兎も角、それまでに机の上に誰に渡すか書いておいてくれよ。悩み狂う君の姿を直で見れないのは残念だけれど、ふふ、当日を楽しみにしているよ、A」
そう言って不気味な笑みを残したトーガはそのまま此処から気配を消した。
俺はただ胸糞悪さに舌打ちをした。
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あまやみ。(プロフ) - 星降春さん» ありがとうございます！さて第四部では作者は星降春様を感動させる事が出来るのか！笑お言葉嬉しいです！応援の元頑張ります！ (2021年3月7日 20時) (
レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
星降春(プロフ) - 第三部完おめでとうございます！もう、最高ですか！？第四部が楽しみすぎて夜も寝れません笑。確実に泣いちゃいますね、第四部。どうか，アンデット君が報われますように。 (2021年3月7日 18時) (レス) id: a283d6b201 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - 奈飴亜さん» え、本当ですか！？ありがとうございます！！そう言って頂けて本当に心が嬉しくて叫んでます笑期待にお答え出来るよう頑張ります！！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - 地稲さん» ありがとうございます！いやもう地稲様の貴重なお言葉を頂けるだけで本当に嬉しいです！！何より楽しんで頂けているとお聞きできて、あぁ、書いてて良かったなと思えました！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - ハクグンさん» ありがとうございます！もう自分が作中で伝えたい事を読み取って下さってくれていて感激です！！気まぐれペースが続くと思いますが、どうぞお楽しみ下さい！！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまやみ。 | 作成日時：2021年2月20日 13時
