STEP42【主役と悪役】 ページ43
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『罪人A=アンデッド軍師及び元女王第一補佐官』
『前国王グラリネス=サグラード国王陛下殺害、公爵及び皇太子トーガ=クロスフィード様暗殺未遂』
『また同盟国であるW国の総統閣下、グルッペン･フューラー様暗殺未遂の罪で』
『この者を死刑に処す!』
分かりきっていた判決に俺は思わず溜息を吐いた。
「──で、何の用だよ。トーガ」
裁判が終わり、俺は牢獄に戻された。死刑は明日、トーガの戴冠式と共に公開処刑という形で行われるらしい。
しかし幼い頃から「悪役」と言うレッテルを貼り付けられ育ってきた俺にとっては見据えた日であったので、特に何も思う事無く、今日を終えようと眠りに着こうとしていた。
「やぁ、A、死刑判決おめでとう。やっと悪役らしくなってきたじゃないか！」
「ハンッ、それはそれはありがとうございますぅ。皮肉の篭った糞みたいな贈り物を受け取れてAは嬉しいですよぉ、っだ。
──用が無いならさっさと消えろよ変態野郎」
だがそんな明日を迎える準備を整えた俺の牢の前にトーガが現れる。正直殺したい程憎んでいる此奴と話したく無い俺は舌打ちのオンパレードだった。
一体誰が、リーアに毒盛って、彼女を殺したような人間とワイワイと楽しくお喋りをしたいものか、いやしたくないわボケ。
「ふふ、大丈夫、安心して？用はちゃんとあるから。良かったね！それに用がなきゃこんな美しくない所来ないよ」
「まぁ、囚われのAを見れたのは此処に来て良かったかな」と弾んだ声で響く変態野郎の発言に俺は一つ舌打ちをする。
「…きっしょ。早く要件だけ話せ。お前の声聞いてるだけで吐き気がするんだよ」
「はいはい、せっかちだなあ、Aは」
その時、コトン、と何かが足に当たる。恐らくトーガが鉄格子の隙間から俺の足元目掛けて、これを転がしたのだろうソレを俺は手に取った。
「…？…何これ」
硝子瓶のような質感、先端が針になっている。中身はどうやら液体のようで、その中から水の動く音がした。注射器か？
「解毒剤だよ。リーアが飲んだ毒の」
「！…やっぱ持ってたのか…てか今更渡したって意味が無いだろーが。頭イカれてんの？」
「ノンノン、話は最後まで聞くものだよ」
ニヤニヤと此方の様子を眺めながら笑っているトーガの野郎の姿が容易に想像され、俺は苛立って舌打ちをする。
「あの毒、
──君も見たんだろ？リーアの最期を」
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あまやみ。(プロフ) - 星降春さん» ありがとうございます！さて第四部では作者は星降春様を感動させる事が出来るのか！笑お言葉嬉しいです！応援の元頑張ります！ (2021年3月7日 20時) (
レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
星降春(プロフ) - 第三部完おめでとうございます！もう、最高ですか！？第四部が楽しみすぎて夜も寝れません笑。確実に泣いちゃいますね、第四部。どうか，アンデット君が報われますように。 (2021年3月7日 18時) (レス) id: a283d6b201 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - 奈飴亜さん» え、本当ですか！？ありがとうございます！！そう言って頂けて本当に心が嬉しくて叫んでます笑期待にお答え出来るよう頑張ります！！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - 地稲さん» ありがとうございます！いやもう地稲様の貴重なお言葉を頂けるだけで本当に嬉しいです！！何より楽しんで頂けているとお聞きできて、あぁ、書いてて良かったなと思えました！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
あまやみ。(プロフ) - ハクグンさん» ありがとうございます！もう自分が作中で伝えたい事を読み取って下さってくれていて感激です！！気まぐれペースが続くと思いますが、どうぞお楽しみ下さい！！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 69b3072188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまやみ。 | 作成日時：2021年2月20日 13時
