The reason why it's my favorite (ページ22)

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運命とはページ22

目が覚めたら、見慣れない天井があった。

どうやらわたしはあの時急な腹痛がきて、そのまま意識を失ったらしい。

それをジョンウが夢で察知して、駆けつけてくれて……

目が覚めたとき、ジョンウはわたしの手を握りながら大粒の涙を流していた。

『ジョンウ、ごめんね、ありがとう私を助けてくれて』

「悪い夢見て…怖くなって君のところに行ったら倒れてて．ほんとに……怖かった。Aがいなくなるんじゃないかって.…」

『ジョンウ…。私、ジョンウに話さないといけないことがあるの。』

「…どうしたの？」

ずっと、ずっと言い出せなかった。
これ以上、ジョンウに悲しい思いをさせたくなかったけど
…もうこれ以上、隠すことはできない。

『ジョンウ…私ね？…私、、もう長くないの』

「…えっ………？」

『病気なの。…もう、末期なんだって…私の命は…もってあと数ヶ月…。』

笑っちゃうよね。ほんと。

「そんな、嘘だよね？Aお願い、嘘だって言ってよ」

私の手を握る力が強くなる。

『嘘だったらよかったな。前から、お腹痛くなることが増えてね？どんどんひどくなるから病院に行ったの。それで検査したら…もう手術のしようがないって言われちゃった…笑』

「何でだよ……何で言ってくれなかったの…？」

ジョンウの目からは綺麗な涙がポツポツと落ちる

『ごめんなさい。私もなかなか受け入れられなくて…私たち、やっと幸せを掴んだと思ったのに…ごめんねっ…ごめんなさい…ジョンウッ…』

その日はジョンウと2人でもう涙なんて出ないんじゃないかってくらい泣いた。

余命宣告をされてから、ジョンウにバレないように、彼が寝ている時に1人で沢山泣いてたんだ。

あんなにも望んでいた「死」というものがやっと目の前まで来たっていうのに

わたしは貴方と出会い、愛を知った。

人生全てをかけてもいいと思えるような存在に出会ってしまった。

大切なものを見つけて、"生きたい"なんて思えるようになったのに

運命ってどこまでも残酷なのね。

死を望んだ人間に対しての神様からのご褒美なのか、罰なのか

ジョンウ、私は結局、貴方を1人にしてしまうみたい。