The reason why it's my favorite (ページ16)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:20,546 hit

分かっていてもページ16

いよいよ明日に迫った、ジョンウと海を見に行く日。

前もって買っておいた服を鏡の前で合わせてみたりなんてして

『ん〜、ジョンウどっちが好きかな〜。でも雨降るしこれじゃ動きにくいかな〜』

ジョンウは可愛らしい服が好き。
今までそんな可愛らしい服なんて着なかったのに、ジョンウと付き合ってから着るようになった。

はやく、ジョンウにエメラルドの海を見せてあげたい。
夜じゃない海を見せてあげたい。

あなたも私と同じ世界で生きられるんだって、思わせてあげたい。

そんな時、彼から連絡が来た。

"明日、雨が降らない"と

『それはつまり…』

雨が降らない限り、天気が悪くない限りジョンウは外に出られない。

行けないって事だよね。

手に持っていた洋服が床に落ちた。

ジョンウが、申し訳なさそうに謝る。

わかってる。わかってるよ。仕方ない事だって
…だけど、、、、凄くショックだった。

私の大好きな海をジョンウと一緒に見られるのを凄く楽しみにしていたから。彼と同じ世界で生きることが出来るって自分自身も実感できると思ってたから。

…私達、やっぱり同じ世界で生きる事はできないのかな…？

これまで、普通のカップルのように昼間にショッピングしたり、遊園地に行ったり、そんなことができなくて寂しかったけど、ジョンウが好きだから我慢できた。

ジョンウの正体を知っても一緒にいたいと言ったのは私。
彼の全てを受け入れたつもりだったのに。

愛してるから、受け入れられたはずなのに

…どうして私は今、こんなに涙が流れるんだろう。

人間とヴァンパイアの恋なんて、初めから許されるはずが無かったんだ。

私はジョンウと一緒にいる限り貴方を我慢させてしまうのかもしれない。

ジョンウから何度もくる着信

『ジョンウごめんね…っ…ごめんなさい…私達っ…もう
…』

「待って！僕の話を聞いてほしい。外みて？」

カーテンを開けるとジョンウが外に立っていた

私は急いで玄関に向かう。