RENJUN ページ49
それからまたしばらくの間Aを探したけれど簡単には見つからなかった
車を海辺に停めて、気晴らしに外の空気を吸いに出た
カモメの鳴き声が聞こえて、綺麗に輝く海だった。
Aに会えたら、言いたいことがいっぱいあるんだ。
今まで言えなかった俺の気持ちも全部伝えたいのに
流石に今日は帰らないと。でもここにいるとわかったからまた来るよ、A。俺は絶対に諦めないから
そう思って立ち上がった。車に向かって歩いていたその時
一瞬、Aを呼ぶ声が聞こえた気がした
A？
あたりを必死に見渡した
遠くの方で砂浜から防波堤の上へと上がろうとしてる女の人と、手を差し伸べている男の人が見えた
あの体格は…間違いなくジェノだ
「A、Aっ…」
無我夢中で走った、今までにないくらい心臓の音がバクバクと聞こえてくる
「A！A！」
必死に名前を叫んで後ろからその小さい手を掴んだ
「A！」
A「ロン…ちゃん………？」
そこには間違いなく会いたくて会いたくてたまらなかったAがいた。
聞きなれたはずのロンちゃんって言葉が
俺の胸をキツく締めつけた
「やっと見つけたっ…はぁっ…お前…なんで急にいなくなったりするんだよ！」
JN「あーあ、見つかっちゃったか。ロンジュンその手離してくれる？」
「てめぇ、ふざけんな」
俺はジェノの胸ぐらに掴み掛かった
A「やめて！ロンちゃん！離して！」
「ジェノ、マジでふざけんなよ。全部お前が仕組んだんだろ？」
JN「何が？あぁ、笑 Aが仕事辞めたこと？勝手に怒って拗ねてたのはロンジュンでしょ？」
「お前がいいように言って辞めさせたんだろ！連絡先消させたのだって、今までのこと全部！Aは自分からそんなことしない」
JN「…だとしてもAがいいって言ったからやってるんだよ？僕言ったよねAが嫌がることはしないって。それに僕たちちゃんと愛し合ってるんだから邪魔しないでくれるかな、ただの幼馴染が」
A「ロンちゃん、落ち着いて？ね？」
「ただの幼馴染だってお前よりはずっとAの事わかってるよ。A、帰るぞ」
A「まって、帰るって、」
「A、好きだ。ずっとずっとお前のことが好きだった。」
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作者名：ELFchan107 | 作成日時：2023年7月27日 3時
