Dive into you (ページ48)

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RENJUN ページ48

"ロンちゃん卒業おめでとう。私もだけど(笑)
この手紙に気づくかな〜？ろんちゃんが寝てる横でこっそり入れてるから気づかないかもね。

アルバムみてたらすごく懐かしい気分になったよ。こんな日だから書いてみるけど高校2年生の時にみんなで行った旅行で私が川で溺れかけた時、ロンちゃん助けてくれたよね？
あの時ちょっとろんちゃんがかっこよく見えたよ。あ、調子に乗らないでね！(笑)
でもそのくらい私の思い出に残ってるってこと！

ロンちゃん、私たち大人になっても変わらずにいようね。いつもありがとう。 Aより"

「バカっ…こんなの気づくわけねーっての…」

大人になっても変わらずにいようねって言ったのに、約束破ったのはお前じゃん

高2の時家族同士で行った旅行先で溺れかけたA、俺が先に気づいて大焦りで川に飛び込んだな。
あれから時々、この話をしていたA。
それほど記憶に残る事だったんだと思う

「思い出に…残ってる…？」

ここかもしれない。
そう思うといてもたってもいられなくなって
急いで荷物をまとめた

こんな時間にどこ行くのって母親の声が聞こえたけどそれすらも無視して家を出た
仕事なんて何か言い訳つけて休めばいい。

ジェミンとチョンロに「わかったかもしれない」と連絡を入れ俺は車を走らせた

数時間車を走らせたところにある、自然に囲まれた田舎町
あの時家族できた場所だ

ソウルに比べたら人口もかなり少ない。
やれることをやるしかないんだ

「あの、人探してて…この2人見かけたことありませんか？」

"うーん、わかんないなぁ…ごめんね"

お店の人とかとにかく人に聞きまくった。
でもそう簡単には見つからなかった。
疲れた俺はそのまま車の中で寝てしまった

朝になって目が覚めて、俺はあの時に泊まったコテージへ行った

「あの…この2人ここら辺で見かけませんでしたか？友人なんです」

"あれ？この2人ならこの前来た方じゃないかな…？"

「本当ですか！？最近ですか？」

"はい…確か、女性の方が昔ここに泊まりに来たことがあるって。"

"すごく幸せそうなお二人でしたよ。とても仲良くって"

「そうですか…ありがとうございます」

ここにいる。Aが。

でも、あの人が言った言葉がずっと引っかかる

幸せそうだったって。

A、お前は今幸せなのか？