Dive into you (ページ44)

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「じぇの、私から離れないでっ…お願い」

JN「離れるわけがないよ、こんなにも愛おしいのに」

ロンジュンの誕生日まであと1週間と言う頃

ジェノは励ましてくれていたけど
私の心はうまくいかなかった
　

ロンちゃんのあの冷たい目線も何度も思い出して

距離を置きたいと思わせるほど私は負担をかけてしまっていた

ずっとずっと変わらない関係でいられるって
勝手に思ってた

けど、ちがったみたい。

JN「A、ごはん食べよ…？」

ほぼ外に出なくなった私を、ジェノは今日も心配そうに、そして愛おしそうに見つめる

外には綺麗な満月が輝いていた

JN「A、僕たち遠くに行こうか？何もかも捨てて2人で暮らそうよ」

王子様だ。

ジェノは、私をこの世界から連れ出してくれる王子様だったんだ。

そうだよねきっと。

3月23日。ロンちゃんの誕生日

けど私はロンちゃんに連絡することもお祝いすることもなかった

もう私の連絡先にロンちゃんはいないから。

幼馴染として過ごしてきてこんな年は初めてだった

ロンちゃん、幸せにね。