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2人で着々と夕飯の準備をする。
箸がどこにあるとか、調味料がどこにあるとか
まるで自分の家のように分かりきってるロンちゃん。
「んーーロンちゃんママのご飯本当に美味しい泣」
RJ「母さんに言っとくわ」
「あ、もうすぐドラマ始まるじゃん！見なきゃ」
RJ「あ、マジ？よかったー忘れてた」
毎週欠かさずチェックしてるドラマの時間。
今話題の恋愛ドラマで、ロンちゃんも見てるらしい。
「いいなぁ〜、私も彼氏欲しいなあ」
RJ「はぁ？」
「私もこんな風に、退屈な毎日から連れ出してもらいたいな〜…私の王子様〜！」
RJ「お前は恋愛向いてないからやめとけ」
「ひど」
RJ「な〜にが"ひど"だよ。今までのこと忘れたの？」
うう。言い返せない。
3年前まで付き合っていた彼氏もいたし。それが初めてでもない。
でもうまくいかない理由はいつも同じ
「お前重すぎて無理」
元彼に、別れ際に言われた言葉
自分でもわかってた。好きになった人に依存気味になってしまうこと。
でもその言葉がショックすぎて、あれから恋愛ができなくなった。怖くなってしまったのだ。
フラれるたびにロンちゃんに泣きついて慰めてもらって…
「はぁ、私孤独死？いやだよそんなの。ロンちゃん私を置いてかないで」
RJ「まー最悪俺が貰ってやるよ」
「最悪って！酷すぎる！」
RJ「ぶっちゃけ俺以外にAのこと受け入れられる男いんのかね？見てみたいわ」
「確かに、ロンちゃんは私のこと重いって思わないの？」
RJ「ガキの頃からいるわけだし？多分慣れたんじゃん？」
「ロンちゃん口悪いからこちらからお断り。絶対王子様じゃないもん、悪魔だよ悪魔」
このドラマの男の人みたいに甘い言葉を囁いたり王子様みたいなことなんて、絶対しないもんロンちゃん。
ロンちゃんだって、全然彼女出来ないくせに。
な〜にが貰ってやるだよ！
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作者名：ELFchan107 | 作成日時：2023年7月27日 3時
