綺麗な世界だけじゃなくて ページ23
美男子達の中に1人紅一点。
誰もが羨む状況だろう。
お姫様になった気分？チヤホヤされて、甘やかされる？
たしかに、みんなは私に優しいし良くしてくれる。
だけどただ甘やかされてる訳じゃないし
私も私なりに努力してるつもり。
だけど周りにはそう上手く伝わらないもので
「嫉妬」
人間の中の醜い部分が
わたしには多くぶつかってくる。
ほら、今だって
"あの子だよね…？1人だけ女でデビューした"
"うん、なんかメンバーにいつもひっついてるよね"
ふう。またか。聞こえてるっつーの。
何事もなかったかのようにその場を後にする。
私にくっついて離れない「嫉妬」
嫉妬の矛先は私に向けられるものばかり
デビューしてから沢山叩かれてきたけど
いちいち気にしていたらキリがない。だから、いつもスルーすることにしているけど…
私も人間だからさ、まあ心に刺さる事もあるわけよ。
「私の身にもなってくれっての…」
今日はいろんなアイドル達が集まるステージ
綺麗に着飾ったアイドル達が
キラキラした顔をしてパフォーマンスを披露する。
裏ではキラキラばかりではないのが現実
JH「目、死んでんぞ」
「あ、ごめん笑」
JH「なんかあった？」
「いや、特に」
JH「そ」
「着替えてくるわ」
JH「はいよ」
衣装に着替える為控え室へ行く。
高級ブランドの、真っ白なジャケットに、真っ白な短い丈のパンツスタイル。胸元には大きなフワッとしたリボンがついたシャツを着て
ピシッとキメる。
着替えが終わって控え室をでると何人かのメンバー達が待っていてくれた。
JM「わあ、ヌナ今日も綺麗！真っ白でリボンついてるけどピシッとしててかっこいいね」
JH「全身ブランドじゃん」
TY「うん、似合ってるよ。かわいい」
「ありがと笑 いつも衣装さんのセンス、最高」
みんな、いつも衣装に着替えると褒めてくれる
優しいメンバー達。
そう、こんな所も嫉妬の対象になるわけで
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作者名：ELFchan107 | 作成日時：2021年9月10日 2時
