ユグノアの姫2【ドラクエ11】 (ページ4)

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「カミュ。」

倒れたカミュに、イレブンは手を差し出すも…その手は振り払われてしまった。

「俺のことは構うんじゃない！イレブンだけでも逃げるんだ。」

その言葉にセーニャがうなずき、レイとイレブンの手を取り走り出した。

「カミュ、必ず助けに来る。」

レイは去り際にそう言い、全力疾走で逃げ去ったのだった。

何とか逃げ切り、その場をやり過ごした頃にはもう日が暮れ、ダーハルーネの町はデルカダールの兵でいっぱいだった。
レイ達は見つからないように木箱に隠れて、カミュを助ける為の作戦を練っていた。
カミュを助ける為の作戦と言っても、内容は建物の影に隠れて広場まで向かうと言う至ってシンプルな内容だった。

何とか兵士の目を掻い潜り、カミュが囚われている広場まで着くと…幸いにも広場はホメロス一人しかおらず隙をついて後ろから近寄り攻撃を仕掛けることになった。

「貴様ら、いつの間にこんなところまで！」

レイ達の気配に気付いたのか、ホメロスは後ろを振り向いた。

「カミュを、返してもらうわよ。」

レイは持っていた槍をホメロスに向けると、レイの姿を見て驚いたのか…少しだけ目を見開いた。

「貴方は…、レイ姫。」

「貴方には失望したわ。イレブンのことを悪魔の子だなんて嘘ついて、許されると思わないで。」

ホメロスをキツく睨むと、ホメロスは片手を自身の頭にやり悲しそうな顔をして見せた。

「あぁ…、あの日の記憶まで失われて可哀想なレイ姫。私が思い出させてあげましょう！」

レイ達はそのままホメロスと戦い、ホメロスを跪かせることに成功した。