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儀式を終えた後、ロウは1人になりたいということだったので少しの間それぞれで過ごすことになった。
レイは1人で空を眺めながらロウの言っていたことを振り返っていた。
16年前の出来事を思い出すと、どうしてもデルカダール王やグレイグ、ホメロスの今を考えてしまい、みんな闇に染まる様な人たちではなかったのにどうしてと…、そう思わずにはいられなかった。
そんな風な考え事をしていると、マルティナがレイに声をかけた。
「レイ、……久しぶりね。」
16年ぶりの友人、マルティナは昔よりもスタイルが良くなっていたが、顔立ちは幼い頃と変わらずキリッとして…素敵な女性になっていた。
「久しぶり、マルティナ。貴方が無事で本当に良かった。」
「えぇ、レイこそ。……それにしても、何もかも……随分と変わってしまったわよね。」
「そうだね。私たちも大人になったし、デルカダールやユグノアは昔と比べると本当に変わってしまった。」
「…レイは、エレノア様に似てきたわね。」
マルティナは、今は亡きエレノアをレイに重ねる様に切なそうな視線をレイに向けた。
「自分ではよくわからないけど、…昔よりも髪が伸びたからかな。」
「髪じゃなくて、雰囲気よ。」
「そんな、私なんてまだまだよ。」
(優しくとも、私はお母様の様に強くは無い。優しいだけではダメなのだから。)
「マルティナ、…イレブンの所にも行ってくれるかな?」
「えぇ…そうね。」
そういうとマルティナは裏山の下の方へ行き、イレブンを探しに行った。
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きょちゃちゃ - めっちゃ!面白い!です!← ドラクエ11全クリしたので展開は知ってるんですが...これからどうなるのか楽しみです...! (2022年11月21日 19時) (レス) @page14 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひじり若葉 | 作成日時:2022年7月7日 8時