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あの後、シルビアも合流してみんなで聖氷の洞窟へ向かい神聖な水を手に入れた。
ダーハルーネに戻ると、街はすっかりお祭りモードで賑わっていた。
「ねぇ、イレブンちゃん。ヤヒムちゃんの顔も見たいしさえずりの蜜はアタシ達女3人で届けてくるわね。そのかわりコンテストの場所取りよろしくね。」
と、街のお祭り具合を見たシルビアは少し声が弾みながらもそう言った。
「面倒くさい仕事は全部俺たち任せかよ。まぁやることもないしとりあえず広場に行ってくるか。」
広場に向かうと、突然おじさんに引き留められ、コンテストに出て欲しいとせがまれた。
カミュがお断りしている間に、レイが広場の方に目を向けると…レイのよく見知った人が立っていた。
「……ホメロス。」
レイは何やら嫌な予感がして、イレブンの手を取り逃げ出そうとするが…それを止めるかのようにホメロスが話し始めた。
「フッ…。逃亡者は人混みに紛れるもの。このコンテストを利用し、貴様を炙り出そうと画策していたがその必要は無かったようだ。」
どうやらホメロスの視界にはイレブンしか見えてないのか、レイのことには気づいてない様子だった。
そして、ホメロスはイレブンを悪魔の子だと大衆の前で言い放ったのだ。
(ホメロス……。今のホメロスは私の知っている彼じゃない。やっぱり、グレイグ同様に何者かに操られているとしか思えない。)
「イレブン、レイ…逃げるぞ!」
しかし、レイ達はデルカダール兵に囲まれてしまいそのまま戦闘となるも、シルビアとベロニカが助太刀をしてくれなんとか兵士達からは逃れた。
「イレブン様、こちらです…!」
声のする方を向くと、セーニャが広場の下で手招きをしていた。
幸いにもホメロスは背を向けていたので、レイ達は急いで広場の下へ走り逃げた。
(…デルカダールに潜む闇、……やっぱり魔王と何か関係があるのかな。)
レイはホメロスをチラリと見やると、何やら魔法を唱えているようで…。
「イレブン危ない!」
レイがイレブンを庇おうとすると、誰かに押されてイレブンの方へ飛ばされた。
「うっ…。」
「カミュ様!」
レイを庇ったのはカミュで、魔法を受けたカミュはその場に倒れてしまった。
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きょちゃちゃ - めっちゃ!面白い!です!← ドラクエ11全クリしたので展開は知ってるんですが...これからどうなるのか楽しみです...! (2022年11月21日 19時) (レス) @page14 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひじり若葉 | 作成日時:2022年7月7日 8時