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ドック前にいた男性に話を聞き、町長にドックを開けてもらうようお願いすることにし、レイ達は町長の御屋敷の前まできた。

カミュが屋敷のドアにノックをし、ラバディオにお願いしようとするも…イレブンの顔を見るなり驚いて話をする前に門前払いされてしまった。

(もしかしてイレブンが勇者だと言うことがバレてる…?)

どうしようかと悩む3人のところにサーニャが来て、そのセーニャも何やら困った顔だった。

「イレブン様、カミュ様、レイ様、こちらにいらしたのですね!実はちょっと困ったことがあって、お姉様が大変なのです。」

「ベロニカが…?」

「助けていただけませんか?」

「全く、あのおチビちゃんは世話が焼けるな。行ってやろうぜイレブン、レイ。」

セーニャに連れられること数分、ベロニカが少年に向かってなにやら怒っているのが見えた。
よく見ると少年の背中にはベロニカの杖があり、盗まれたのだろうか…?

「これは…どうしたの?」

「道を歩いていたらいきなりあの男の子がお姉様の杖をひったくって…。」

セーニャの説明にやれやれ、と言ったようにカミュは首をかきながら男の子に近寄りベロニカの杖を取り返した。

「ほらよ、もう盗まれたりすんじゃねーぞ。」

ベロニカは杖を受け取り、男の子の方を向いた。

「杖を盗んでどうするつもりだったの?」

しかし男の子は何も言わずに黙っていた所、隣にいたもう一人の男の子が必死に何かを訴えていたが、声が出ておらずよくわからなかった。
その様子に、黙っていた男の子が仕方ないと思ったのか話を始めた。

話せない男の子はヤヒムといって、ラハディオの息子で数日前に声が出なくなったと言う。
心配に思ったヤヒムの友達のラッドがベロニカの杖を盗み喉を治そうとしたらしい。

「どうやら、喉に強力な呪いがかかっているようですね。さえずりのみつがあれば治せますが、神聖な水が必要になりますわ。」

セーニャはヤヒムの喉に手を添えながらそう言った。

「ドロボーしておいてなんだけどさ、ヤヒムの喉…治してやってくれないか?綺麗な水なら西の方にある、お願いだ。」

「いいんじゃない?私たち今することもないし、治してあげよう。」

レイがイレブンにそういうと、"うん"と頷き、イレブン達は神聖な水を探す旅に出ることになった。

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きょちゃちゃ - めっちゃ!面白い!です!← ドラクエ11全クリしたので展開は知ってるんですが...これからどうなるのか楽しみです...! (2022年11月21日 19時) (レス) @page14 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひじり若葉 | 作成日時:2022年7月7日 8時

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