プリン ページ17
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丸山さんと一緒に会社を出ると、
冷たい風が体を纏った。
そして、その先に、
「えっ」
渋谷さんの姿。
「あれ、すばるくんや！」
丸山さんが笑顔で手を振る。
ガードレールにもたれかかっている渋谷さん。
だいぶ前に帰って行ったのに…どうしてだろう。
「どうしたん、忘れ物？」
「んー……」
渋谷さんは何故か私を一瞬だけ見て、
「なんもない。帰るん？」
「帰るで〜！」
何故か3人並んで駅に向かうことに。
忘れ物でも待ち合わせでもなさそうなのに、
何をしていたんだろう…。
私の中にそんな疑問が残るけれど
渋谷さんと丸山さんは会話に花を咲かせていた。
「ほな俺こっちやから！おつかれさま〜！」
駅について丸山さんと別れると、2人きり。
同じ電車に乗り込む。
「何してたんですか？」
「え？」
「会社の前で。なんか用があったんじゃ」
「あぁ。」
カサッと音のする方を見ると
渋谷さんの手にコンビニの袋がさがっていて
受け取って中を見ると、そこにはプリンが2つ。
「これは…」
「差し入れ。仕事終わらなそうやったから差し入れでもと思って買いに行ってんけど、戻ってきたら電気消えてたから」
「それで、外で？」
「うん。帰ってもうたんかなぁって、とりあえず座って。でもまだ帰ってなくてよかったわ」
ふわっと笑う渋谷さんに、胸が騒ぐ。
さっき丸山さんがあんなこと言うから
変に意識しちゃうやんか…っ
「ありがとうございます…っ」
「ん」
でも2つって。
一緒に食べようと思ってたのかな。
それ、2つももらっちゃっていいのかな。
「一緒に食べませんか？」
「え？」
「2つ入ってるし。2人で食べた方がおいしい、かも」
言いながら自分で恥ずかしくなる。
何言うてんやろ…
でも渋谷さんは笑って、
「食べよ」と言った。
「どこで？またうち来る？」
「いやいやいや…！！」
「なんで」
私の反応に、楽しそうに笑う渋谷さん。
「…私の家来ます？」
ちょっとした反抗のつもりで。
反抗？抵抗？
わからんけど。
そしたら、ポカンとした顔で私を見る。
「渋谷さんちより近いし。次の駅ですよ」
ちょうどそのタイミング。
電車が私の最寄り駅に着いた。
なんとなく降りて、
私の家まで歩いて、
「ここです」
着いたけど、渋谷さんは少し躊躇っていた。
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はるまる(プロフ) - のるさん» コメントありがとうございました！！いかがでしたでしょうか！次回作もぜひ(^^)！ (2019年12月13日 18時) (
レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
のる(プロフ) - いいですねぇぇっぇぇえ (2019年12月10日 10時) (レス) id: f5d566c6da (このIDを非表示/違反報告)
のる(プロフ) - な…何があったんですか！？ (2019年11月19日 17時) (レス) id: f5d566c6da (このIDを非表示/違反報告)
のる(プロフ) - この平和な感じ……いいですねぇ！続き楽しみに待ってます！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: f5d566c6da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年10月13日 19時
