一方的な恋の相手 ページ9
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「このあと、「行かへんから！！！」
絶対誘うねん。
毎回毎回。
行かへん！！！って答えるのが
多分面白いんやろうね。
亮ちゃんってそういうこどもっぽいとこがある。
「あーおかし…っ」
「はい、帰りますよー」
7月があっという間に過ぎ、
8月を迎えてからこの時間でもめちゃめちゃ暑い。
熱帯夜って少し息苦しい。
そんな空気を切り裂くように
一人の声が私の耳に届いた。
「A？」
振り返るとそこにいたのは、
仕事用の少しキチッとした服を
軽く着崩している人、
「すばるくん！」
彼、すばるくんは
小さく手を上げ、軽く微笑んだ。
「どうしたん、こんなとこおるの珍しい」
「職場の奴らに連れ出された帰りやねん」
「へぇ。すばるくんも職場の人と飲むことなんてあるんや」
「無理やりな」
「とか言って楽しかったんやろ？そんな顔してる」
「…まぁ」
すばるくんは私と話しながら
隣の亮ちゃんに視線を向けた。
そこでやっと亮ちゃんの存在を思い出す(おい)
「亮ちゃんです。小学校の同級生やってん」
「兵庫の」
「んーん。大阪。小学校まではこっちにおったから」
「あーそっか」
亮ちゃんは、
誰こいつ？？？みたいな顔をして
私の服の裾をちょいちょいっと引っ張る。
いや、こどもか。
「すばるくん。友だちの彼氏の友だち。仲良しの友だちやねん。…な？」
「せやな」
仲良しの友だち。
…うん、友だち。
私が一方的に好きだっただけで、ただの、友だち。
すばるくんの、せやな、に
少しだけ傷ついたことは心にしまっておく。
「どうも。渋谷です。Aがお世話になってるようで」
「…どうも。錦戸です。こちらこそAがお世話になってるようで」
わ、そういえば2人とも人見知りやん？
人見知り同士の初対面ってこんな感じなん？
ウケる。
(全く人見知りせえへんからわからん)
「すばるくん、これから飲まへん？」
「いや、亮…？おるやん」
「あぁ、」
すばるくんとの偶然の再会が嬉しくて
亮ちゃんの存在消してたや。(おい)
「俺明日も早いし。また今度な」
「ん。わかった。じゃあまた連絡する！」
「おう」
「気をつけてな〜変な人についてったらあかんで！」
「まんまお前に返すわ」
「あはは、がんばります」
すばるくんを見送っていると
何故か亮ちゃんは服の裾を引っ張った。
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ちっち。(プロフ) - 海辺でサーフィン見て、その後にこんな告白。最高です。 (2019年10月9日 21時) (
レス) id: e0ad5c0d9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆっくりでいいので書き続けてくださると嬉しいです！楽しみにしてます。 (2019年9月8日 13時) (レス) id: e6cd576f98 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 書き続けてください！！楽しみにしてます！ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 4dd27c5f5a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぐ(プロフ) - 私はこのシリーズが好きなので、最後まで書き続けて欲しいです！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: b492ad2b45 (このIDを非表示/違反報告)
なえこ(プロフ) - 無理ないペースで構わないので最後まで下記続けて欲しいです！ (2019年9月8日 2時) (レス) id: 5d7b88d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年6月28日 23時
