錦戸くんと恋をするなら

なんで覚えとんねん！！！ ページ5

.




お肉とワインはまぁ〜〜おいしくて！


進む進む…




「そんだけ食うのに全然身長に回らへんかったんやなぁ」



って亮ちゃんは笑うけど
もうそんなん気にしなーい。


食べながらお話もして、


亮ちゃんは企画開発？とやらの仕事をしてるとか
彼女もいたけど結構遊びまくってるとか
職場の人の話とか


今の亮ちゃんのことを色々教えてくれた。




「亮ちゃん」


「なん？」


「私らももう30やんな？」


「せやな」


「そんな遊び歩いててええの？」


「んー。どうやろ」




亮ちゃんはウーロンハイを一口飲む。


ワインの味に少し飽きたらしい。


あと飲んでええでって言うけど
まだ半分くらいあるで？全然いけるけどさ。




「楽しかったらええんちゃうかなって思ってたけど」


「まあねぇ」


「でもどうやろ。そろそろ落ち着くのもありかもしれへんなぁ」




って私の目をまっっっすぐに見るから


ドキッとするけど




「…私のことからかっても無駄やで？」


「なーんだ。つまらん。」


「つまらんてなにさ！！」


「ドキドキせえへんかな〜って思ったのに」


「せえへんわ！！」




まぁ…したけど。


だってこんな綺麗な顔に見つめられたら
そりゃ誰だってドキドキするやろ？？？


そうやって落としてきたんやろうなぁ…今までの子ら。


遊ばれてもまぁええかなって思うんかな…


なんならこんなイケメンに遊ばれてラッキー
くらいに思ってるんかな…




「このあと、どうする？」


「……いや、行かへんで？！」




言い方…！声…！！


完全に女の子誘ってる時のそれ！！！


半笑いやけども…！！！




「めっちゃウケんねんけど」


「全くウケへんわ」


「意外と手強いんやなぁ」


「意外ってなんやねん。昔からそんな尻軽女に見えへんかったやろ」


「小学校の頃から尻軽やったらむっちゃ心配やわ」


「それもそうやな」


「まぁAってチャラいやつ無理やろ？」


「え、うん。無理やけど」




なんでわかった…？


見た目のせいか、
わりと変なん寄ってくることも多くて。


どっちかと言ったら
遊んでるって思われる見た目(らしい)から


なんか、意外。


苦手やってなんでわかるん。




「昔からやもんな。なんやっけ、鈴木くん？」


「？！」


「まじめやったもんなぁ、あいつ」


「いらんことおぼえとくな！！！」




人の初恋を…！！！


なんで覚えとんねん！！！！！





.

盗撮反対！！！→←あの頃のまんま

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す