初恋 ページ24
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なんか言えって…なにを……
「…冗談やろ」
私の口から飛び出したのはそんな言葉。
「は？」
「ほら、こないだも冗談言うたやん。それと同じやろ。またからかってんねやろ」
「ちゃうって」
その否定の言葉は大真面目で
冗談なんかじゃないって痛いほど伝わってきた。
「……どうして、私なの…？」
「どうして？…それは、」
少し口ごもって、海の方を向いた。
「…初恋の子と再会して、綺麗に成長してんのに中身変わってなくて、昔と同じように話せて、
…そんなん、好きにならんほうが無理やん」
「初恋、なん」
「せやで。知らんかった？」
亮ちゃんはまた私に視線を向ける。
こんな優しい微笑み、見たことない。
「しらん…」
「はじめて同じクラスになった小2の頃、好きになってん。
好きな子より背ちっちゃいとかダサいから、めっちゃ牛乳飲んでご飯も頑張って食べるようにしたのに全然伸びひんし」
「牛乳好きなんはそのため？」
「うん。今でも好き。身長そんな伸びひんかったけど」
そう言って亮ちゃんは笑う。
「だから、Aが引っ越すってなって、ほんまはめちゃめちゃショックやってん。告白もしようと思ったけど、できひんくて。それはその頃俺の方がちっちゃかったから…」
「身長が理由？」
「当時は許せなかったんやろうな、身長負けてんの。言わないと絶対後悔すんのにな」
確かあのとき、
私が引っ越すことを伝えたとき、
亮ちゃんは、ふーんって興味なさげに呟いて
お別れの時も、ほなまたな！って、
そんな、思わんやん。
告白とか、全然、そういうんとちゃうかったし。
「もう後悔はしたくないねん。だから伝えた。何度でも言うで？Aのことが好き。めっちゃ好き。」
「…私、真面目な人が好きやもん。亮ちゃんチャラいやん」
「それは否定できひんけど、でもほんまに変わった。変えたんはAやで？」
わかってる。
亮ちゃんは変わった。
それに、こういう時
嘘つくような人やないってこと、知ってる。
「過去は変えられないけど、俺、もうAのことしか好きになられへんと思う」
だからこの言葉たちも
嘘じゃないと思えるんだ。
良くも悪くも
正直な人やから、亮ちゃんって。
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ちっち。(プロフ) - 海辺でサーフィン見て、その後にこんな告白。最高です。 (2019年10月9日 21時) (
レス) id: e0ad5c0d9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆっくりでいいので書き続けてくださると嬉しいです！楽しみにしてます。 (2019年9月8日 13時) (レス) id: e6cd576f98 (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 書き続けてください！！楽しみにしてます！ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 4dd27c5f5a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぐ(プロフ) - 私はこのシリーズが好きなので、最後まで書き続けて欲しいです！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: b492ad2b45 (このIDを非表示/違反報告)
なえこ(プロフ) - 無理ないペースで構わないので最後まで下記続けて欲しいです！ (2019年9月8日 2時) (レス) id: 5d7b88d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年6月28日 23時
