月曜日の約束 ページ7
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さすがに観念した綾瀬さん。
ついに！一緒に飯食える！！！
「綾瀬さんそれ自分で作ってるんですよね？」
「うん。一人暮らしだからね」
綾瀬さんの弁当、
めっちゃおいしそうやねん。
たまごやきとか輝いてるもん。
「自炊結構するんですか？」
「するかな。節約にもなるしね」
「綾瀬さんのご飯食べてみたいなぁ」
綾瀬さんの目をじっと見つめて言うけど、
「大倉くんも自炊するの？」
上手いことはぐらかすねん。
ほんまに、今までの子で通用したことも
綾瀬さんには通じひん。
ちょっと焦るわ。
「俺もたまにしますね。わりと好きなんですよ、料理」
「じゃあ大倉くんもお弁当作ればいいのに」
「いやー、朝はなかなか…あ。」
綾瀬さんは俺を見て首を傾げる。
俺、ちょーいいこと思いついた。
「月曜日、俺もお弁当作ってこようかな」
「え、」
「そしたら綾瀬さんと一緒に食べられる。でしょ？」
「…朝はなかなか難しいんとちゃうん？」
「月曜日だけやし。綾瀬さんみたいに残り物入れればいいし」
綾瀬さんは、ふぅ、とため息をついた。
「よし、決まり！月曜日は俺と一緒に食べてくださいね？」
「…余計なこと言うもんやないなぁ(笑)」
来た！！来たわ！！！
流れが俺に味方してきた！！！
「綾瀬さん普段なに食べてるんですか？」
「ん〜。いろいろ食べるよ。和洋中、どれでも」
「全部作れるん？」
「うん。作れる、かな」
「へぇ〜すっげ。」
この顔で料理まで上手いとか無敵すぎん？
「じゃあ、好きな食べ物は？」
「なんやろ。甘いものは好き。」
「へぇ」
「大倉くんは？」
「甘いものはあんまり。」
「まぁ男の人ってそうよね」
生まれて初めて、
甘いものが食べられないことを後悔した。
「じゃあ誕生日もケーキ食べへんの？」
「そうですね。からあげケーキとか作ってもらったり」
「へぇ〜！そうなんや」
「あ、でもミルクレープは食べられるんですよ」
「ミルクレープ限定？」
「そう。あれは何故かイケる。」
「不思議」
「じゃあ、綾瀬さん休みの日とか甘いものよく食べるんですか？カフェ巡りとか？」
「カフェも好き。でも結構家にこもってることが多いかな」
そこからはもう、質問攻めよ。
リサーチ、リサーチ。
口説くための、リサーチ。
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年6月5日 20時
