恋バナ ページ14
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「って感じやってん」
「大倉…ニヤニヤしすぎてキショいで(笑)」
月曜日、出勤早々亮ちゃんに報告すると
キショいキショい言われる。気にならへんけど。
「でもよかったやん。ミルクレープ食えること覚えててくれたんやろ？」
「せやねん！ミルクレープの話なんてすこーしだけさらっとしただけやのにさ！」
「なんか甥っ子の恋バナ聞いてるみたいやわ(笑)」
亮ちゃんにまた笑われ、
そんな時出勤してきた愛梨に
また同じ話をする。
「良かったなぁ。楽しかったんやね」
「せやねん！」
と、
ふと、愛梨の指に
見覚えのない指輪が光っているのを見つけてしまった。
左手、ではなく、右手の薬指。
「…愛梨、男できた？」
亮ちゃんも気づいたようで、
ハッキリ、めっちゃハッキリそう聞いた。
「うん。」
「え、誰？」
「業務部の人」
「は？どこで知り合うん」
「業務部行ったらいた人。」
って、まぁそうやんな。
大抵そうやんな。
「大倉と違ってめっちゃいい人やねんで？」
「一言余計やな」
「で、誰なん？」
亮ちゃんが聞く。
そう、そこが知りたい！
俺の知ってるやつかもしれへんし。
「丸山くん」
「「はっ？！マル？！！」」
思わず亮ちゃんとハモってしまった。
いやでもまさか、その名前が出てくるなんて。
「せやで」
「なんでマル？！」
なんでってこともないんやけど、
「なんでとは何さ」
「や、だって」
「めっちゃ優しいねんで」
少し照れたように笑う愛梨は、
女の子のそれだった。
「大倉もさ、綾瀬さん落としたいならもっと優しくなった方がいいと思う」
「いや俺優しいやろ」
「丸山くんと比べたら雲泥の差やで」
「そこまで言う？」
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年6月5日 20時
