信五くんの結婚式 ページ16
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「安田くん、おまたせ！」
「おー、…って、あかんわぁ…」
6月の終わり。
信五くんの結婚式へ向かうため
安田くんと待ち合わせをしていたのだけれど
目が合った瞬間、安田くんは目をそらした。
「え？」
「…むっちゃかわいい」
小さく呟いて歩き出すから
慌ててあとをついていく。
「…ありがとう」
なんて返せばいいかわからなくて
とりあえずそう言ってみると
安田くんは大きくため息をついた。
「髪の毛とか、自分でやったん？」
「あ、うん。そう。…変やないかな？」
「ちょーかわいいわ。ちゅーしたくなるくらい」
「へっ？！…って、またジョーダンか」
安田くんはわかりづらいジョーダンを言うから。
でも安田くんはぴたっと足を止め
私を振り返る。
「結構ジョーダンとちゃうねんけど」
「へ、」
私に手を伸ばすから
一歩後ずさって
そしたら安田くんはそのまま頭に手を乗せ、
髪の毛が崩れないようにポンポンっと軽く撫でた。
「大丈夫。嫌がることはせえへんし。…マルにバレたらやばそうやし」
ケラケラ笑う安田くんは
やっといつも通りの安田くんで
ちょっと、安心した。
「でも気をつけや？結婚式って出会い求めて来る奴もおるみたいやし。」
「大丈夫やろ」
「だから心配になるねん。俺もマルも」
まぁ帰りは送り届けるわ、と付け加えて。
「あ、ここやわ」
「わぁ…」
着いた式場は
信五くんが繋がらないような綺麗なところで
(失礼)
奥さんの趣味なんかなぁ…とひとり思う。
すると、
カシャッ
「へ？」
音の方を見ると
安田くんが私にスマホを向けていた。
「あ、2人でも撮ろーや」
スマホを持ち替えた安田くんは
私の隣に並び顔を寄せる。
安田くんからいい香りが漂う。
香水だろうか。
そこで園長主任と合流し
式は始まった。
初めて見る信五くんの奥さんは
とても綺麗な方だった。
披露宴も奥さんのこだわりであろう
しかけがたくさんあって
お色直しの小花が散りばめられた
可愛らしいドレスもとてもお似合いで
その横で笑ってる信五くんは
いつもとは違ってかっこよく見えた。(失礼)
「同期のAと、ヤス」
私たちのテーブルに回ってきた時
信五くんにそう紹介された。
「初めまして。すっごく素敵でした。信五くんにはもったいないくらい！…いてっ」
「アホなことぬかすな！」
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manbo(プロフ) - 丸ちゃんがとっても素敵です！ (2019年8月13日 11時) (
レス) id: 95cc161dc5 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 初めまして！十五祭の余韻が抜けずまるちゃんの話でドキドキしたいなぁと思って検索したところこの作品があって、読ませていただきました！すごくリアル感があって、想像してしまいました！渋谷さんがチューした時はビッックリしたけれども！すごく面白い作品でした！ (2019年7月20日 20時) (レス) id: f8bf0b205c (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - ちっち。さん» はじめまして！コメントありがとうございます！本当ですか？！まるちゃん大好きになってもらえて嬉しいです！！村上くんのも楽しんでくださいな！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
ちっち。(プロフ) - はるまるさま。 はじめまして。この作品で普段マルちゃんをそんな風に意識したことなかったのですが、なんだかマルちゃんが大好きになってしまいました。ありがとうございます。今は、村上くんとの今後がとっても楽しみです。更新待ってます。 (2019年5月15日 19時) (レス) id: e0ad5c0d9d (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - 高菜。さん» ありがとうございます！嬉しいです(^^)次回作もお楽しみに〜！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年3月5日 8時
