喜んで出席させていただきます。 ページ13
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その日の仕事終わり。
ロッカーを開けると一通の手紙。
表には私の名前、裏には、信五くんの名前。
「信五くん…？」
なんやろ、改まって。
封をあけ中身を見るとそれは、
結婚式の招待状だった。
急いで着替えて戻ると
安田くんも同じ手紙を手にしていた。
「これ返事するにもマナーとかあるよね？」
「多分。ちょっと調べよ」
「宛」を「様」に直す。
「御」を二重線で消す。
メッセージを添える。
” ご結婚おめでとうございます。
お招きいただきありがとうございます。
喜んで出席させていただきます。 ”
「堅いかな？」
「まぁこういうのは堅くていいんちゃう？」
安田くんと相談しながら書き入れる。
もちろん、出席です。
「お疲れさん」
そんな時信五くんの仕事が終わったようで
スタッフルームに戻ってきた。
私たちは二人並んで信五くんの元へ。
「「喜んで出席させていただきます！」」
「…どうも」
照れくさそうに笑った信五くんは
返信ハガキを受け取ってカバンに入れた。
「ほか誰呼ぶの？」
「園長と主任。そんでAとヤス。あんま呼ばへんねん。そんな大袈裟な式とちゃうから」
「そんな中俺ら呼んでくれるんや？嬉しいなぁ」
「ね！」
安田くんと顔を見合わせて頷くと
「Aは一応同期やからな。ヤスも仲良くしてもらってるし。」
ボソボソっと呟いた。
安田くんと信五くんは残業していくというので
2人に手を振り先に保育園を出た。
心なしか、体が軽い。
いいなぁ。結婚式。
私もいつか…なんて想像して
その相手に勝手に照れて。
まだ気が早い！！！と言い聞かせる。
でも、
でもいつかそうなれたら
それはほんまにほんまに、幸せやろうなぁ。
「Aちゃん！」
「隆平！」
最寄り駅の階段を降りると
隆平が手を振っていた。
「そろそろ来るかなぁって思って。」
「待っててくれたの？」
「ちょっとね！ちょうどいい時間に俺も仕事終わったからさ！」
手を繋いで、歩く帰り道。
夜になっても暖かい季節になった。
「同期が結婚式すんねんて」
「へぇ！」
「今から楽しみ！」
「Aちゃんドレスみたいなん持ってんの？」
「持ってるよ〜ここ最近結婚ラッシュやし」
「確かにそうやなぁ」
今日も月は私たちの行く道を照らす。
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manbo(プロフ) - 丸ちゃんがとっても素敵です！ (2019年8月13日 11時) (
レス) id: 95cc161dc5 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 初めまして！十五祭の余韻が抜けずまるちゃんの話でドキドキしたいなぁと思って検索したところこの作品があって、読ませていただきました！すごくリアル感があって、想像してしまいました！渋谷さんがチューした時はビッックリしたけれども！すごく面白い作品でした！ (2019年7月20日 20時) (レス) id: f8bf0b205c (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - ちっち。さん» はじめまして！コメントありがとうございます！本当ですか？！まるちゃん大好きになってもらえて嬉しいです！！村上くんのも楽しんでくださいな！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
ちっち。(プロフ) - はるまるさま。 はじめまして。この作品で普段マルちゃんをそんな風に意識したことなかったのですが、なんだかマルちゃんが大好きになってしまいました。ありがとうございます。今は、村上くんとの今後がとっても楽しみです。更新待ってます。 (2019年5月15日 19時) (レス) id: e0ad5c0d9d (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - 高菜。さん» ありがとうございます！嬉しいです(^^)次回作もお楽しみに〜！ (2019年3月28日 18時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年3月5日 8時
