歌 ページ38
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「え……」
思わず丸山くんを凝視してしまう。
「次Aちゃんな？って…どした？」
丸山くんは私の視線に首を傾げる。
「……丸山くんって、歌上手いんやね」
あまり詳しくない私でも知っている
ミスチルの、(タイトルはわからない)曲。
それを歌い上げる丸山くんは
びっくりしてしまうくらい上手かった。
普段とのギャップが、すごい。
「ほんま？嬉しいわ」
続いて私の入れた曲が流れ始めるけど
歌いづらいくらいには。
歌うけど。
大きな声を出すって
やっぱりスッキリする。
「Aちゃんも上手いやん」
「いやいやいや…」
次に流れたのは丸山くんの入れた曲で
次はいったいどんな曲を入れるんだろうと
ワクワクしていたのに
「えっ」
流行りのアニメソング。
しかも女の子の声優さんが歌っている曲。
声出るの…？と思うけど
こういう曲でもやっぱり上手くて
高い音も出ているし
原曲は明るくてかわいい曲なのに
丸山くんが歌うとめちゃくちゃにかっこいい。
「すごいね…丸山くんって」
そう言うと、丸山くんは照れ笑いをする。
「見直してくれた？」
「うん、見直した。まさか丸山くんにそんな特技があるとは…」
「褒めすぎやって」
お酒を飲みながら歌を歌い、
途中疲れて休憩しつつ談笑し
また歌って、
デュエットなんかもして
あっという間に退出の時間。
「あ〜〜、スッキリした！」
丸山くんがうーんと伸びをする。
外に出ると太陽が上り始めていた。
暖かく柔らかな風が吹く。
「ストレス発散になったわ！」
「ね、楽しかったなぁ」
「よかった」
カラオケ中靴を脱いでいたおかげで
少しは痛みもマシになっている。
それでもゆっくり、
丸山くんは歩くスピードを私に合わせてくれる。
「ありがとうね」
「ん？」
「カラオケ付き合ってくれて」
「俺が歌いたかっただけやで」
小さな声で鼻歌を歌い出す丸山くん。
「歌い足りないの？」
「全然足りひん！」
何時間も歌っていたのに
と笑うと、Aちゃんも！と言う。
私も小さな声で歌うと
丸山くんはそれにハモって。
「またカラオケいこ」
「いいけど…Aちゃん俺に惚れたやろ？」
丸山くんはかっこいい顔をして言う。
「うん。丸山くんの ” 歌声 ” に惚れた」
「それだけぇ〜？！」
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まるり(プロフ) - ここまでの展開にドキドキさせられっぱなしです(><)！ 毎度毎度更新を楽しみにしています！いよいよ最終章の4の方も楽しみにしていますね！！ (2019年3月4日 23時) (
レス) id: c1b47e134b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！いつも更新心待ちにしています！やっと主人公ちゃん自分の気持ちに気づいたんですね！ここんとこ切なくて切なくて^^;この先が楽しみです。これからも頑張ってください！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 03c67c0832 (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - しずくさん» こんにちは。いつもありがとうございます！タイトルに＊があるお話は丸山くんsideになります。丸山くん目線のお話として、少し時を遡っているのでダブってしまってはいます。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いてます。丸山さんのお誕生日のくだり、前にも出てきてます。ダブって書いてしまったのでしょうか？確認お願いします。気づき次第こちらの投稿削除して頂いてかまいません。よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年2月23日 10時) (レス) id: 298df3e651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年2月17日 21時
