花見 ページ34
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次の日、出勤すると
ちょうど安田くんに出くわして
神様なんていじわるを…
と思う。
でも昨日のは夢だったかのように
安田くんはいつも通り、おはよ！と笑った。
「…おはよ」
「信ちゃんが探してたで。あいつあれどこやったんや！いつ来んねん！って」
「えぇ…なに探してんだろ…」
信五くんを探すふりをして
そそくさとその場を立ち去ろうとしたけど
「わ、」
安田くんは私の腕を掴んだ。
「なに…？」
「ごめん。俺があんなん言うといてなんやけど、普通にして…？」
「…できる自信ない」
「まぁそうよな」
苦笑いで私の腕を離した隙に
私は急いでその場を立ち去った。
安田くんに告白されたのは
予想外すぎて驚いてしまったけれど
今思えば、と思い当たる節もあった。
花火だって、打ち上げだって、
全部安田くん発信で
たまに見せる男らしい顔とか
いつでも優しいところとか
色々。
でも。
安田くんの思いに答えられるかと言ったら
それは、答えはNOだ。
私は大倉くんが好き。
安田くんは答えを出さなくていいと言うけれど
それは甘えじゃない？
それを安田くんが求めていたとしても
私は答えを出さなきゃいけない気がする。
答えを出して、伝えなきゃいけない気がする。
だって安田くんは
他にいい人が現れるまでずっとこのままの状態で
そんなのいいはずがない。
だってずるいよな？
そんなん。
後ろから安田くんと子どもたちの
笑い声が聞こえてきた。
＿＿
＿
とか思いながら
なかなかタイミングが合わなくて
(それは言い訳で。なかなか勇気が出ず)
あっという間に1週間が終わってしまった。
土曜日。
大倉くんと会う日。
今日のために新調したスカートとブラウスに
お気に入りのカーディガンを羽織って
化粧も髪の毛も綺麗にして
「よし！」
大倉くんの元へ。
大倉くんと待ち合わせをして
大阪城公園へ。
この時期のここは
お花見客で人混みがすごい。
例によって私たちもお花見をしに来たのだ。
「お、咲いてるやん」
「今年ゆっくりやったからね〜！綺麗！」
桜にスマホのカメラを向けると
大倉くんの横顔も映りこんだ。
桜の背景に大倉くんの横顔、
とっても綺麗だ。
「あ、撮ったやろ」
「え、」
「ずるいわ。Aちゃんばっかり」
そう言って大倉くんは私にスマホを向けた。
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まるり(プロフ) - ここまでの展開にドキドキさせられっぱなしです(><)！ 毎度毎度更新を楽しみにしています！いよいよ最終章の4の方も楽しみにしていますね！！ (2019年3月4日 23時) (
レス) id: c1b47e134b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！いつも更新心待ちにしています！やっと主人公ちゃん自分の気持ちに気づいたんですね！ここんとこ切なくて切なくて^^;この先が楽しみです。これからも頑張ってください！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 03c67c0832 (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - しずくさん» こんにちは。いつもありがとうございます！タイトルに＊があるお話は丸山くんsideになります。丸山くん目線のお話として、少し時を遡っているのでダブってしまってはいます。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いてます。丸山さんのお誕生日のくだり、前にも出てきてます。ダブって書いてしまったのでしょうか？確認お願いします。気づき次第こちらの投稿削除して頂いてかまいません。よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年2月23日 10時) (レス) id: 298df3e651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年2月17日 21時
