＊部屋着とすっぴん ページ25
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目覚ましをかけずに寝た
なんの予定もないクリスマスの朝。
まだ重たい瞼をこじ開けて時計を見ると
10時半になろうとする頃だった。
ふと思う。
Aちゃんの体調は大丈夫やろうか。
あんなに酔っ払ってるAちゃんを
見るのは初めてやったし
多分自分が体調悪いことに
少し気づかないところがある。
” 昨日体調悪そうやったけど大丈夫？ ”
Aちゃんにそう送って、
俺はベッドから出た。
顔だけ洗って、服はそのまんま。
お財布とスマホを持って
近所のスーパーへ向かった。
昨日買い忘れてしまった朝ご飯を買うため。
パンにしようかな。
おにぎり？
あーでも麺たべたい。お昼はラーメンかな…
なんて考えていると
スマホに通知が来るのを感じた。
” 大丈夫じゃない ”
「やっぱり。」
チョコレートがたっぷり入ったパンと
スーパーのお惣菜売り場のおばちゃんが
握ったしゃけのおにぎりと
それから、Aちゃんのための
お粥の材料をカゴに入れ、レジへ向かった。
Aちゃんの部屋のチャイムを鳴らすと
目を丸くしたAちゃんが迎えてくれた。
会話を交わしながら部屋へ上がろうとして、
ふと考える。
大倉くんいないよな？
今日は大倉くんとのデートやったわけで
いる可能性は全然ある。
「別に大倉くんと来てへんよね？」
「来てないけど…なんで？」
「いや、もしいたら修羅場やし」
Aちゃんはポカンと首をかしげた。
「別に付き合ってるわけじゃないから」
「来る予定もなし？」
「ない」
即答するAちゃんを信じて
俺はお邪魔します、と部屋へ上がった。
「っていうかこういう時大倉くんに助け求めへんねや？」
これは、ちょっとした確認。
「だから彼氏とちゃうからね？それに大倉くんにこんな格好見せられないし」
確かに今のAちゃんは
部屋着ですっぴん。
十分かわいいけどね。
大倉くんには見せられないけど
俺には見せられる。
それは、
…うん。
脈が全くなさそうで、焦る。
わかってるけど。
大倉くんのことが好きなのはわかってる。
「…俺には見せれんのに？」
でも、と思って出た言葉は
ちょっとトゲトゲネチネチしてる？
「まるちゃんやし」
「まるちゃん？」
聞き慣れぬ呼び名は沙耶ちゃん仕込みらしかった。
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まるり(プロフ) - ここまでの展開にドキドキさせられっぱなしです(><)！ 毎度毎度更新を楽しみにしています！いよいよ最終章の4の方も楽しみにしていますね！！ (2019年3月4日 23時) (
レス) id: c1b47e134b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！いつも更新心待ちにしています！やっと主人公ちゃん自分の気持ちに気づいたんですね！ここんとこ切なくて切なくて^^;この先が楽しみです。これからも頑張ってください！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 03c67c0832 (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - しずくさん» こんにちは。いつもありがとうございます！タイトルに＊があるお話は丸山くんsideになります。丸山くん目線のお話として、少し時を遡っているのでダブってしまってはいます。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いてます。丸山さんのお誕生日のくだり、前にも出てきてます。ダブって書いてしまったのでしょうか？確認お願いします。気づき次第こちらの投稿削除して頂いてかまいません。よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年2月23日 10時) (レス) id: 298df3e651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年2月17日 21時
