まるちゃん特製粥 ページ11
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「っていうかこういう時大倉くんに助け求めへんねや？」
寝室に向かいながら丸山くんはそんなことを呟く。
「だから彼氏とちゃうからね？それに大倉くんにこんな格好見せられへんし…」
「…俺には見せれんのに？」
「まるちゃんやし」
「まるちゃん？」
その呼び名に少し驚いて、そして笑った。
「沙耶がそう呼んでたから。こないだ飲み行ったんやって？」
「あぁ、うん」
「そんな仲良かってんな」
「…それはいいからもう寝とき。」
私は頷いてベッドに寝転ぶ。
まるで熱の子どもを看病するみたいに
丸山くんは私にお布団をかけた。
「熱は？」
「38℃」
「普通にあるやん。でもこないだよりは楽そうやな」
「こないだがしんどすぎてん。いつもこんなもん」
「そっか。じゃあ今からお粥作るからそれ食べたら病院いこ」
そう言って丸山くんは
スーパーの袋を私に見せる。
「やった。まるちゃん特製粥たのしみ」
「…それが目的か？」
「バレたか」
ちょっと寝とき、
と笑いながら寝室をでる丸山くん。
私は、” こないだ ” を思い出していた。
こないだと言ってもかれこれ一年前くらい？
あの頃はまだ丸山くんと出会ったばっかりで
まだ苦手意識も持っていて
なのに強引に
病院行かされてお粥まで作ってもらって
そのお粥で胃袋を掴まれた。
その時と比べると
丸山くんへの思いもだいぶ変わったように思う。
頑固な近所の人から、
いつの間にか友だちになっていた。
亮への思いとか大倉くんのこととか
そういうことも何故か素直に話せてしまうし
丸山くんも私に弱いところを見せてくれてる。
確か前に人に心を開かないだの
人間不信だのそんなことを言っていた気がするけど
私には心を開いてくれてる自信が
何故かあった。
そんなことを考えていると、沙耶から
” 体調いかが？ ”
と来た。
” お熱出て、約束キャンセルです ”
” やっぱりか〜！ ”
「やっぱり？！」
返信をしないうちに
また沙耶から通知が届く。
” 大丈夫かなーって思ってた。A気づいてなさそうやったし、言ったら自覚して余計体調悪くなるかなと思って言わなかったけど ”
まじ…？
「Aちゃんおまたせ〜」
そんな時お粥を持った丸山くんが戻ってきた。
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まるり(プロフ) - ここまでの展開にドキドキさせられっぱなしです(><)！ 毎度毎度更新を楽しみにしています！いよいよ最終章の4の方も楽しみにしていますね！！ (2019年3月4日 23時) (
レス) id: c1b47e134b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！いつも更新心待ちにしています！やっと主人公ちゃん自分の気持ちに気づいたんですね！ここんとこ切なくて切なくて^^;この先が楽しみです。これからも頑張ってください！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 03c67c0832 (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - しずくさん» こんにちは。いつもありがとうございます！タイトルに＊があるお話は丸山くんsideになります。丸山くん目線のお話として、少し時を遡っているのでダブってしまってはいます。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いてます。丸山さんのお誕生日のくだり、前にも出てきてます。ダブって書いてしまったのでしょうか？確認お願いします。気づき次第こちらの投稿削除して頂いてかまいません。よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年2月23日 10時) (レス) id: 298df3e651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年2月17日 21時
