好きなタイプ ページ1
.
「じゃあ次の質問。」
「はい！」
「好きな男のタイプは？」
そう聞かれて
ふっと頭に浮かんだのは亮だった。
タイプなのかわからないけど
ずっと好きだった人。
「えっ、と…」
「今まで好きになった人はどんな人やった？」
好きになった人は、亮は、
「…器用なのに不器用で、だけど優しくて、人見知りでいじわるなのに、すごく仲間思い…な、人。」
もっとある。
真面目で、絶対に途中で投げ出さないし、
好きになった人にはとことん尽くすし、
配線も上手いし、
流暢な英語が話せるし、
ギターもピアノも弾けるし、
身長はそこまで高くないけど
顔はすごくかっこよくて
腹筋もバキバキで、…
「…そんな感じ…っ」
「…めっちゃ好きやったんやな、その人のこと」
「……うん。」
めちゃくちゃ好きになって
亮以上の人には出会えないんじゃないかすら思って
でも大倉くんはどうだろう。
亮よりももっと好きになれるだろうか。
「なんか、もっと俺のこと知ってほしくなった」
「え？」
大倉くんはまっすぐに私を見る。
「その人よりも好きになってもらいたいし、俺の好きなとこ、その人よりももっともっともっと挙げられるくらい、俺のこと好きになってもらいたいわ」
ふふっと笑う大倉くんのことを
私はもう既に好きになっているのかもしれない。
唐揚げを口いっぱいに頬張る
大倉くんを眺めながら、そう思った。
「大倉くんの、好きな女の人のタイプは？」
「俺のタイプ？うーん…なんやろ。」
口を動かすのを止めて、
どこか一点を見つめながら考える大倉くん。
「タイプって、俺も別にないけど、俺が昔好きになったのは大人な人やったな。年上やってんけど、めっちゃ色気のある人やった」
大人な人。
色気のある人。
それは私から最も遠い気がして、
「…そうなんや。」
それしか言えなかった。
どうやったら大人の色気は手に入れられるんだろう。
沙耶に聞いたらわかるかな…
そう考えていると
大倉くんはふはっと笑い出した。
「Aちゃん今、どうやったら大人の色気が手に入るんやろって考えてた？」
「なんでわか…っ！」
「Aちゃんはそのままでいいんやで？十分魅力的やし。今の俺の好きなタイプはAちゃんみたいな子やもん」
と、また顔が熱くなるような
甘い言葉を私に投げかけた。
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まるり(プロフ) - ここまでの展開にドキドキさせられっぱなしです(><)！ 毎度毎度更新を楽しみにしています！いよいよ最終章の4の方も楽しみにしていますね！！ (2019年3月4日 23時) (
レス) id: c1b47e134b (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！いつも更新心待ちにしています！やっと主人公ちゃん自分の気持ちに気づいたんですね！ここんとこ切なくて切なくて^^;この先が楽しみです。これからも頑張ってください！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 03c67c0832 (このIDを非表示/違反報告)
はるまる(プロフ) - しずくさん» こんにちは。いつもありがとうございます！タイトルに＊があるお話は丸山くんsideになります。丸山くん目線のお話として、少し時を遡っているのでダブってしまってはいます。 (2019年2月23日 20時) (レス) id: 74b7d9762d (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いてます。丸山さんのお誕生日のくだり、前にも出てきてます。ダブって書いてしまったのでしょうか？確認お願いします。気づき次第こちらの投稿削除して頂いてかまいません。よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年2月23日 10時) (レス) id: 298df3e651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるまる | 作成日時：2019年2月17日 21時
