今、このとき 4 改 ページ38
すぐに夏目は泣きだした。
今まで溜め込んできたことをすべてぶちまけていった。
Aは何も言わずに夏目の頭をそっと撫でていた。
この時初めて夏目が孤独だったことを知った。
親が死んでしまって、親戚を転々として、何度も妖怪に追われて、何度も喰われそうになって……
「ごめ……ありがとう。お姉さん」
『どういたしまして』
日が暮れ始めていた。
夏目はもう帰らないといけないし、Aももうすぐで薬の効き目がなくなることを知っていたので、別れようとしていた。
『あ、そうだ』
と夏目を振り向いた。
『未来で、夏目は優しい友人とたくさん逢えるぞ!』
「え?」
『だから、未来を信じてな』
夏目はやっと……笑った。
目の前にいる人が本当のことを言っているのかはわからない。
だけど、嬉しかったから。
「またね!」
『ああ。(また、未来で逢おう。夏目)』
その笑顔につられて、満面の笑みでそう返したAだった。
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いつもの時代に帰ってきたAが、森の中に戻ると、あの木のしたに夏目がいた。
『夏目、何かようか?』
「ああ、A!お帰り。今日、塔子さんがたい焼きを作ってくれたんだ。お裾分けしにきたんだけど、食べるか?」
『(塔子……)食べる』
優しい親戚にも逢えたんだな、とAは微笑んだ。
「どうした?」
『いや、何でもない』
「そうか。……あ」
『ん?』
夏目が何か思い出したように空を見た。
「いや、小さい頃に優しい友人にたくさん逢えるって言ってくれた人がいたなー、と思って。あの人の言うとおり、優しい友人にたくさん逢えたし、優しい家族も……あの人、預言者かなんかだったのかな」
『……さあな。(久しぶり、夏目)……なんてな』
「?どうかしたか?」
『いや、気にするな』
自分だけの秘密にしておこうと、Aは楽しそうに笑ったのだった。
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わー、オリキャラ増やさないだけで、こんなにスムーズにできたー。
もう、オリキャラなんて考えない。
夢主だけにしとこう。
ってか、この主題歌ネタいつまでも続かないんだ。
誰かネタを恵んで……
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パール(プロフ) - 那七奈菜^^^^^^^^^^^^さん» もちろん、頑張っていきます! (2017年5月11日 22時) (レス) id: 989ff44c28 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 澤濡さん» ありがとうございます! (2017年5月11日 22時) (レス) id: 989ff44c28 (このIDを非表示/違反報告)
紫機 - 澤濡さん» 頑張るぜ! (2017年5月10日 22時) (レス) id: 0a15b87590 (このIDを非表示/違反報告)
那七奈菜^^^^^^^^^^^^ - 面白一世これからもがんばってー\\ (2017年5月10日 17時) (レス) id: aa36e3d97e (このIDを非表示/違反報告)
澤濡 - 面白いですね^^これからも頑張って下さい^^ (2017年5月9日 17時) (レス) id: aa36e3d97e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫機&パール x他2人 | 作成日時:2017年3月28日 17時