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番外編 今、このとき 改 2 ページ36

綺麗な髪と目をした女の人が、バケモノに枝を振り下ろした……

それは夏目にとって信じられないこと。

女の人が人間だろうと、バケモノの仲間だろうと、自分を助けてくれる存在があるのだと……初めて知った。


『去れ!』


女の人が黒いものを出して睨んだ(んだと思う)。

すると、バケモノは怖がった様子で逃げていった。


『……大丈夫か?』


そう言われて、夏目はビクッとした。

助けてくれたのは理解しているし、おかげで自分は助かった。

でも……バケモノなんじゃないかと思うと怖い。

何度も追われて、食べられそうになって……もしも、もしも……


夏目が怯えているのを感じ取り、Aは何かを飲んだ。


『私は妖怪じゃない』


「妖怪……って、あのバケモノのこと?」


夏目が声を震わせながら訊いたことにAが頷くと、夏目はホッとしたように息を吐いた。


「あれー?夏目じゃん」


「あ……」


いきなり現れた何処かの子供が声をあげたとたんに、夏目が表情を曇らせたので、何かあったんだろうとか思いつつ、Aは別のことを考えていた。


(ガキって、獣道が好きなのか?)←









「何してんだよー」


「まさか、またお化け見たとかぁ?」


「ウソつき夏目のいつものやつか!アハハッ」


夏目は困惑した。

彼らがウソつきだと言うその内容こそ、たった今起きた出来事。

その事を言ったら、またウソつきだと言われるだろう。

それどころか、女の人も……


『何だお前ら。お化けがいるとかいないとかでこの子に嫌がらせか?ガキだな』


夏目も子供もびっくりだった。


『お化けがいるって、視えないやつからしたらウソつきに見えるかもしれないけど、はっきり言ってそんなの証拠もないことじゃないか?本当にいないのかなんてわからないだろ。そもそも昔から土地神だとか、八百万の神とか言い伝えられてるぐらいなんだから、何か確証があったことなんじゃないのか?』

少しずつ早口になっていく女の人が最後何を言ったのかわからなかったけど、自分を守ろうとしてくれたんだということだけは、幼いながらもわかった。


「な、何なんだよ……関係ないじゃん!俺たちとあんた」


『敬語とか知らないのか。まあそれは百歩譲るとして……関係ある!私はこいつの友人なんだから』


そう言って、引き寄せてきた女の人に、夏目ら目を見開いた。

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パール(プロフ) - 那七奈菜^^^^^^^^^^^^さん» もちろん、頑張っていきます! (2017年5月11日 22時) (レス) id: 989ff44c28 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 澤濡さん» ありがとうございます! (2017年5月11日 22時) (レス) id: 989ff44c28 (このIDを非表示/違反報告)
紫機 - 澤濡さん» 頑張るぜ! (2017年5月10日 22時) (レス) id: 0a15b87590 (このIDを非表示/違反報告)
那七奈菜^^^^^^^^^^^^ - 面白一世これからもがんばってー\\ (2017年5月10日 17時) (レス) id: aa36e3d97e (このIDを非表示/違反報告)
澤濡 - 面白いですね^^これからも頑張って下さい^^ (2017年5月9日 17時) (レス) id: aa36e3d97e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫機&パール x他2人 | 作成日時:2017年3月28日 17時

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