ばなな ページ7
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｢ぴくとさんは今日何が一番楽しかった？｣
｢エッ、あー…… 大富豪｣
｢やっぱり！1回戦目の大貧民から革命起こして下克上の流れアツかったよね！｣
｢いや、あれマジ奇跡的じゃね？だれかスマホで録画してればよかったのに。伝説っしょ伝説｣
1回戦目、強いカードの使い所を見失って大貧民になってしまったぴくさん。しかし、大富豪の私があげた貧弱カードで4枚揃い、革命を起こしてスマートに大富豪に成り上がってしまったのだ。
確かにあれはお見事だった。気持ちよかっただろうなあ。
バス停に着いて、ベンチに腰を下ろす。眠い。
｢そーいやぴくさん部活どうするの？また帰宅部？｣
｢あー…今のところそのつもり。Aは？｣
｢1年の時と同じで軽音かな｣
｢ふーん｣
ぴくとさんは運動も勉強もある程度はできるが、疲れることがキライで特に趣味もない、その上コミュ障という悲しい男だ。
よって特に入りたい部活もなく、いつもさっさと帰ってゲームばかりしている。
私が所属していた軽音部の活動には少し興味があったみたいだけど、練習を継続してやるのは苦手みたいだ。分からんこともない。
でも、スポーツやってみたいなあ。今年はちゃんと見学して回ってみよう。
しばらくして来たバスに乗り、2人で座れる空席はあるけれど、気まずいのでなんとなく2人で立った。
私の自宅の最寄りは乗ったバス停から3つ目で、ぴくとさんは4つ目だ。
特に話すことも無く3つ目のバス停に着き、ぴくとさんに別れを告げようとすると、彼は颯爽とバスを降りていった。
あれ、何でここで降りるんだぴくとさん。
とりあえず私も後を追ってバスを降りる。
｢ねえ、ぴくとさん最寄り4つ目じゃなかった？｣
｢えっ、うん… そうだけど｣
｢じゃあ何でここで降りたし。10円が惜しかったの？｣
｢え、いやいやいや｣
送ってこうと思ったんだけど。
きょろきょろ目を泳がせるぴくとニキ。
イケメンかよ。
｢あ、ありがと｣
｢…うん｣
｢…しかしですね、私の家これなんですよ｣
｢はっ？｣
くるりと振り返り、正面に見える一軒家を指さす。
我が家は、このバス停の目の前である。
｢は！？ こんな近いなら俺別にいらねーじゃん！｣
｢そうだね｣
｢お前俺の緊張返せや！｣
カバンを振り回して怒るぴくとさんから自宅に向かって逃げる。ツンデレかな？
ぎゃーぎゃー追いかけながらも、私が家の前まで来たのを確認するとと律儀に『じゃーね！！』と挨拶してくれるぴくとニキに手を振った。
いっぱいちゅき！
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布巾(プロフ) - きょうさん» ありがとうございます！半年ぶりに更新してきました！！ (2021年1月5日 11時) (
レス) id: b4ad646e52 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - ほんとに好きですwさんじゅうななのやつ吹きましたwww更新無理せず頑張ってください！ (2020年4月17日 9時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
布巾(プロフ) - 名無し12471号さん» シュール！大好きな言葉ですありがとうございます！長編になりそうですがよろしくお願いします！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: b4ad646e52 (このIDを非表示/違反報告)
名無し12471号(プロフ) - すごいシュールで好きです、出てくる実況者さんたちもキャラが成り立ってて好きです（2回目 (2020年2月12日 1時) (レス) id: 2e532ace5a (このIDを非表示/違反報告)
布巾(プロフ) - 黒瀬まほ@なかむ大好き☆晴時々嵐参加まってます☆ さん» ありがとうございます！ (2019年2月7日 23時) (レス) id: 20217c64e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布巾 | 作成日時：2019年1月30日 21時
