さんじゅうよん ページ34
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見知らぬ先輩が徘徊している3年の校舎。居心地が悪くてビクビクしながらショッピ君についていくと、ショッピ君が振り返って吹き出した。
「別に誰も取って食いやしませんよ」
「取って食いそうな人もいるじゃん…！」
「…あ、確かに」
そういった人物に思い当たる節があるのか、ショッピ君は顎に手を当てて少し考えた後また吹き出した。ほんと、意外とよく笑うんだなあ。
階段を登ってすぐの3年A組を目配せして、ピタリとショッピ君の歩みが止まる。
「んーー、誰を誘うかっすよね。我々中出身の3年多いんで。まあグルオスエミひとは忙しそうやから省くとして…。あ、コネシマも来ていらんから気づかれんようにせんと…」
ぐるおすえみひと…？？ 誰だか分からないけど、コネシマさんは聞いたことがある。確かサッカー部のキャプテンで、とてもハンサムらしい。新学期に部活動の見学に回っていた時、グラウンドの周りで彼目当ての女子がちらほら応援していた。
来ていらんからってひでーな…。なんでだ…。
「あ、ねえねえ鬱先輩は？お忙しいかな」
「大先生か。せやな、誘おか。
あ、あと。アンタがさっき話してたらっだぁさん、俺知り合いやし誘ってみるか？」
「マ？？！！？！ぶちょーとも知り合いなの？！！」
「声がでかい」
人差し指を口許に当てて『しーっ』のポーズをとりながら、「先輩がらっだぁさんと仲良いんす」と小声でささやくショッピ君。ごめんて。
まあ我々中の人多いし、同学年なら一人くらいぶちょーの仲良しさんが居ても不思議じゃないか。納得して頷き、ぜひ誘いたいとお願いする。
「ん。じゃあお隣やな。大先生もらっだぁさんも3年B組やから」
「そうなんだ」
知ってる人が居てくれるならありがたい。ぶちょーとは仲良くなりたいと思ってたし、これはお近づきになるチャンスだ。
B組に足を向ける。
と、背後のA組の教室から明るめの声が聞こえた。
「あれ、ショッピ君やん！どうしたん」
「あ、ロボロさん。どうも」
この高校は、どうしてこうも個性的なビジュアルの生徒が多いんだろうか。
声の持ち主は、顔を「天」の字の書かれた紙で隠した小柄な少年だった。
どんなセンスだ。
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布巾(プロフ) - きょうさん» ありがとうございます！半年ぶりに更新してきました！！ (2021年1月5日 11時) (
レス) id: b4ad646e52 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - ほんとに好きですwさんじゅうななのやつ吹きましたwww更新無理せず頑張ってください！ (2020年4月17日 9時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
布巾(プロフ) - 名無し12471号さん» シュール！大好きな言葉ですありがとうございます！長編になりそうですがよろしくお願いします！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: b4ad646e52 (このIDを非表示/違反報告)
名無し12471号(プロフ) - すごいシュールで好きです、出てくる実況者さんたちもキャラが成り立ってて好きです（2回目 (2020年2月12日 1時) (レス) id: 2e532ace5a (このIDを非表示/違反報告)
布巾(プロフ) - 黒瀬まほ@なかむ大好き☆晴時々嵐参加まってます☆ さん» ありがとうございます！ (2019年2月7日 23時) (レス) id: 20217c64e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布巾 | 作成日時：2019年1月30日 21時
