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248. 〜逃亡〜 ページ8

俺は病だと偽って次の戦場へ行くことを断った。俺が布団で横になっていると、部下が息を切らしてやって来た。



「クロ様!ロウレス様が…!」



俺は飛び起きて部下について行った。






駆けつけると、ロウレスが取り押さえられ忠幸の前に出されていた。



「クロを戦場に出すと言っているだろ!!」


「兄さんはもう無理っすよ!もう体も心も限界なんす!!」


「あいつは俺に仕えてるんだ!俺の命令は絶対だ!!」


「そんなのおかしいっすよ!忠幸様は小夜姫が亡くなっておかしいんす!元の優しかった忠幸様に戻ってほしいっす!!」


「小夜姫の為を思って俺はやってるんだ!!」


「違うっす!復讐通り越してただの人殺しっすよあんたは!しかもそれを全部兄さんにやらせて…!」


「クロだって進んで人を斬ってるだろ!」


「はあ!?あんた馬鹿っすか!?兄さんが…優しい兄さんが、好き好んで人を殺すわけないだろが!!そんなことも分からないなんてあんた人間じゃないっすよ!ごみ以下っすよ!!」





ロウレスの怒鳴り声が部屋に広い響き渡った。忠幸は長い間の後、静かに口を開いた。





「そうか……なら死ね…!」



忠幸が刀を引き抜き振り上げた。



「ロウレス…!」


「兄さんっ…!」




涙を溜めたロウレスの瞳が俺を見た。ロウレスに刀が振り下ろされる。



体が動かない。このままロウレスが斬られるのを俺は黙って見るのか?



その時、親父の声がした。






『クロ、これからお前は長男として、弟と妹を守っていくんだぞ』





「やめろ!!」



俺は駆け寄ってロウレスを庇う…だけのはずだった。

まただ…持っていなかったはずの桜鬼が鞘から出て、俺の手に握られていた。
桜鬼が忠幸に牙を剥いた。





「かっは…!!」



桜鬼は忠幸を真っ二つに斬り裂いた。即死だった。





「「「た、忠幸様ぁ!!」」」



家臣達が忠幸に駆け寄る。





俺は、ロウレスの手を引いて屋敷から逃げた。ただひたすら走った。自分のしたこと全てを消し去りたくて、ただがむしゃらに弟の手を引いて走った。

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星歌(プロフ) - 唄さん» 本当は最初「犬夜叉」をイメージしてて血で黒く染まった表現がどうしてもしたくなってああなりました……すみません!! (2017年8月25日 22時) (レス) id: 06aac69c05 (このIDを非表示/違反報告)
- ニーナさん≫それわかります!僕も見たときに、黒夜叉?あっ白夜叉!ってなりました! (2017年8月25日 22時) (レス) id: 02caf3c287 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - ニーナさん» 銀◯の銀さんですよね?後々になってなんか似てるなって思いました(*´∀`*) (2017年8月11日 1時) (レス) id: 06aac69c05 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - 見たのですが黒夜叉 白夜叉を思い出す (2017年8月11日 1時) (レス) id: af056c570d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星歌 | 作成日時:2017年8月8日 19時

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