幼馴染エーサボが付き合うまで ページ2
サボくんは親がお金持ち学校入れようとするのに反抗して、エースと同じ学校に通ってほしいです
高校は義務教育ではない、つまり留年退学容赦ない。
そして俺は。
『エース、お前次のテストで赤点1個でもとったら留年だよい』
いいや、確かにテストの話を抜きにすれば、高校生活は充実している。
ただし、俺は留年するわけにはいかない。
高校卒業と同時にサボに告白するのだ。その予定が狂ってしまう。
そんなわけで今、勉強中である。
「大体お前授業寝てるからダメなんだろ」
「おっしゃるとおりです……」
俺が勉強を教えてもらっているこのデュースという友人は、俺と一緒につるんでいる悪友のくせに頭がいい。要領がいいのか、頭の容量がいいのか。
「とりあえず赤点回避のためには基本問題バンバン解いてって、確実に正解できる問題だけを狙うんだ」
「てか俺どっちかってーと暗記が無理なんだよな……」
「それは日々の積み重ねだもんな、お前には無理そう」
「あぁ？」
「お前計画性とかゼロだし」
「うゅ……」
何も言い返せなかった。
「ていうかよ、お前仲いいんだからサボに教えてもらったら？俺は理系なら教えられるけど文系イマイチだし。アイツだったら全教科トップクラスじゃんか」
「アイツ俺が勉強してるの見つけると『明日はやりが降る！！天変地異！！』とか『大丈夫か！！何があった！！死ぬのか！！』とか言ってくるんだよ」
「だっはっはっはっは!!!!」
腹抱えて笑いやがった。
くっそ腹立つなぁ。
「ていうかよぉ、お前留年したくないんだろ？だったら根性出してみろや」
「も〜わっかんねぇよもう!!」
奇声を発してぐしゃぐしゃと頭をかき回す。
デュースが正面でほくそえんでいるのが見えた、畜生余裕こきやがって。
「まあお前もよくやってると思うぞ？そんな留年したくねぇのか」
「まぁな……だって卒業したらサボに告白するし」
「……お前サボのどこを好きになったんだ？顔はきれいだと思うけど」
「まあ顔もきれいだけど、アイツああ見えて結構大雑把で行動的だし、自由人で要件人間で何考えてんのか分かんないときもあるけど、時々すっげー守ってあげたくなるし、努力家でかっこいいし……何にやにやしてんだよ」
デュースが至極楽しそうに後ろを指差した。
「あぁ？後ろっって……さぼぉおおおおおおおおおおおおおおおお?!」
「か、借りてた漫画返しにきて、一応声かけたけど、」
「い、いつから」
「卒業したら〜のとこくらいから、」
デュースがついに吹き出したしたので、俺は全力で奴を睨み付けた
社会人くらいでエースとサボについて話すマルコとコアラ→←付き合ってるエーサボで、冬の一コマ
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作者名：piece OF cake | 作成日時：2020年12月5日 1時
