エーサボと仲間たちで過ごす大晦日 ページ37
サボ ザル
エース 笑い上戸
コアラ 泣き上戸
サッチ 絡み酒
マルコ 酔うほど飲まない
だと思ってます。
12/31日。大晦日
一年の締めとなる今日この日。
めったにしない大掃除なるものを終わらせて一息ついていたら、あっという間に16:00を指す時計に気付く。
そろそろ来る頃か。
社会人となって集まることも少なった親友や悪友たちも、この日だけは俺の家で一緒に過ごす。
冷蔵庫の中にあるビール缶の数を確認していると、早速来客の合図が鳴る。
鍵を開けるとそこには「おっす!邪魔するぞー」と日本酒の瓶を袋から下げているサボがいた。
「コアラは一緒にくるって言ってなかったか?」
「おう、コアラが休日出勤に駆り出されてな」
「年末決算か〜、経理部は大変だな」
勝手知ったる我が家とでも言うかのように、冷蔵庫を開けて日本酒の瓶を突っ込む代わりに缶チューハイを取り出す。
「この時間から飲むのかよ」
「ん。だってこんな時間から飲めるの年末年始くらいじゃねーか」
超絶酒豪のザルであるサボは酔っても口が軽くなる程度なのでまあいいのだが。
「マルコとサッチもまだなのか……まあ飲食店だしな」
年末特番を眺めながら缶の中身をのどに流し込んでいくサボ。
マルコとサッチの二人は日付が変わるまでには来ると言っていた。飲食店経営を行っている二人は、年末こそ大忙しのはずなのだが、無理やりにでも時間を作ってオレのところにくる。
しばらく二人で仕事の愚痴とか生活のお悩み相談みたいなことをしながら駄弁っていると、腹が減ったくらいの時間にコアラが死んだ顔をしてやってきた。手には冷凍うどんと蕎麦をもって。
食は忘れない、我らが姉御のコアラ。
「なんで年末も出勤しないといけないのよ!!!」と台バンを繰り返すコアラを窘めるのはサボに任せて年越しそば(うどん)を作る。
三人で麺をすすっていると、もう年明けも近い。
恒例の歌番組とバラエティを往復していると三度のチャイムが鳴って、大量のつまみやら食材を抱えたマルコとサッチの姿。
新しい年を迎える準備ができた。
ビール缶を積み上げているサボも、熱燗を温めていたコアラも、お雑煮の準備を始めたマルコも、瓶を抱えたサッチも、全員作業を中断して机に集まり、新しいビール缶を片手に時計とテレビを睨む。
秒針が動く。
『ハッピーニューイアーー!!!!今年もよろしく!!』
カカンッと小気味良い音を立てて乾杯して、一気に酒を煽る。
そして
「エース!!誕生日おめでとう!!」
「……おう!!」
生まれてきたことを祝ってくれるこいつらへ。最高の愛を込めて
終わり←コピペネタ１４
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作者名：piece OF cake | 作成日時：2020年12月5日 1時
