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帰り
家に帰る方向が同じだったので一緒に帰ることになった。
校門を抜けると、
【真帆ちゃーん。】
パシャリ
「やめてください!」
【よし、雑誌にのせよ。】
「あの!あの!」
男は村野を無視して行ってしまった。
「芸能界。嫌い?」
「大嫌い。」
「何で?」
「それは今度。」
どうしよ…と少し焦りぎみに橙色に染まってきた
空を見上げる。
きれいな横顔じゃ。さすがモデルやってるな。
「……寒い。」
「………え?今夏じゃけど。」
「ううん。心が。冷えきってる。」
村野は俺の胸に手を当てて、
「重岡は暖かい。優しいんだよ。」
悲しげに言う村野を前に、
「ありが、とう…」
こんな言葉しか言えへん俺。
優しいんやなくて、
弱虫なだけ。
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れんらん(プロフ) - しげちゃんと溺れるナイフが好きなので書いている人がいて嬉しいです!更新頑張ってください! (2018年6月11日 22時) (レス) id: 0c5afdadd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんご | 作成日時:2018年5月27日 10時