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羽と尻尾 ページ6

「えー!?羽と尻尾!?」

甲斐田は素っ頓狂な声を上げた。周りのスタッフや共演者がチラりとこちらを見るので、加賀美はスタジオに背を向けて甲斐田を隅に追いやり圧をかける。

「アッすんません。いや、でもなんで急に」
「魔力やら何やら私には分からないので甲斐田に聞いたんですが、やはり難しいですか」
「いーや、研究者としては見過ごせませんね!それどんな形ですか!?サイズは!?」

キラキラとした瞳でメモ帳を取り出す。流石は研究者、肌身離さず持ち歩いてるようだ。
加賀美は発生した条件はぼかして、羽と尻尾の詳細を伝える。

「羽は蝙蝠のようで…葛葉さんと似てますね。皮膜のような所はピンクでした。尻尾は黒くて…」

そこまで声に出して、彼の様子を思い出してしまう。
一生懸命加賀美の口を吸うAのいじらしさと、必死だったが故の下手なキス。それがなにだか、愛しくて堪らなくなって、気付いた自分の感情。そして、よく分からないがやり過ぎで気絶させてしまったこと。
目をバッテンにしてシーツに沈んだAは、揺すったりもう一度キスをしてみたりしたが起きず、遂に丸1日寝こけたままだった。加賀美は寝心地が悪くないようにとシーツを変えようとした時に、Aを持ち上げて羽と尻尾の存在に気が付いたのだ。

「社長?」
「あぁ、すみません、考え込んでしまいました」
「あはは、すっかり過保護ですね〜コノコノ!」

甲斐田からすれば、加賀美は厄介な居候を受け入れてるだけの状況。全く正反対の2人だが、仲良く出来ているなら嬉しいし、なんかほっこりするな。とぽやぽや考えていた。

まぁ、実際はそんなほんわかした物では無くなってきているのだが。

そんな事は露知らず、甲斐田は一通りメモをすると、加賀美に向き直る。

「とりあえず、直ちに体調に影響があるかどうかを調べて見ますね。1日起きないのは不安だけど、魔族の人達結構丈夫なんであんま心配しなくてもいいと思いますよ」
「ありがとうございます!本当に助かります」
「甲斐田の事また見直したんじゃないの〜!?」

あははと笑う甲斐田に、加賀美も笑いながら拳をズムと押し付ける。

「不破さん入りまーす」

その時、スタッフの声が響き、不破がぽてぽてスタジオに入ってきた。不破は加賀美を見つけるとあ!と言って駆け寄る。

「不破さん、お疲れ様です」
「社長〜!Aちゃん大丈夫だった!?」
「アニキAちゃんと会ったんだ。てか大丈夫ってどういう…?」

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あい(プロフ) - 温帯亭気圧さん» ありがとうございます!誤字ってました…恥ずかしい… (1月5日 21時) (レス) id: 77eb95d78f (このIDを非表示/違反報告)
温帯亭気圧(プロフ) - あいさん» リクエストありがとうございます〜!ちゃんと話を繋いで出来上がるまで少々お待ちください!ご心配もありがとうございます😌 (1月5日 19時) (レス) id: c0418335ef (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - リクエスト失礼します。本社で迷子になってしまっているところをymoiとkndに保護される内容を書いて欲しいです。最後になってしまいますが、いつも楽しく読んで頂かせています。大変なことが多々起こりますが、これからも体調に気をつけて元気に生活費して下さい。 (1月5日 10時) (レス) @page9 id: 77eb95d78f (このIDを非表示/違反報告)
温帯亭気圧(プロフ) - 雨さん» めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます😭 (9月9日 22時) (レス) id: c0418335ef (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ好きです!!!!! (9月7日 12時) (レス) id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:温帯亭気圧 | 作成日時:2023年7月7日 22時

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